らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【演劇】宝塚歌劇団版「ルパン三世」

 

普段、何か記事になるようなものはないかと色々物色していると、
思ってもみなかったものに遭遇することがあります。

それを見た瞬間、ビビビと電気が走り、これは一体何なんだと、
思わず夢中になってその正体を確かめようとしてしまう。

そして、今回、そのような体験をしてしまった作品はこちらです。
 
 
 





宝塚歌劇団によるルパン三世です(^_^;)

前にイタリア版ルパン三世実写編の記事を書きましたが、
 http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/10886708.html
それに優るとも劣らぬ衝(笑)撃を受けました。

自分は、漫画などの実写化作品においては、
1に原作へのリスペクトが感じらられるものであること
2にそれを基台としつつ、オリジナリティが感じられること。
を大事にしたいと思っています。

1がなければ、原作を使って、自分勝手に作品を作ったという感じがしますし、
2がなければ、よく真似たね。と感じても作品そのものとしての充実感、満足感がありません。

イタリア版はファンムービーなので、2はちょっと弱いものの、
それを補って余りある愛を感じます。
ルパン三世をこれだけ愛してくれてありがとうと言いたいくらい(^_^)

では、今回紹介の宝塚歌劇団ルパン三世はどうでしょうか。

宝塚の代表作「ベルサイユのばら」も、元はといえば、原作は漫画です。
漫画を舞台化するノウハウ、コツといったものはお手のものでしょう。

あと、感心するのが、キャラクターのシルエットがそっくりであること。
自分にとって、これ重要なんです(^_^;)
シルエットが似てないと、ただの仮装、コスプレに見えてしまう。

アニメのルパン達って、手足が長くて細身なんですが、本当そっくりです。
実物の男だと、筋肉や骨格でずんぐりむっくりみたいになって、こうはいかないんですよね。
その中でも、とてもすらっとした凛々しいルパン三世に自分は惚れました(^_^;)

なお、次元もかなりタイプです(笑)
 





本作品、
ベルサイユ宮殿の“マリー・アントワネットの首飾り”の展覧会に
ルパン一味が出没し、
首飾りを盗もうとした瞬間、革命前夜のフランスへとタイムスリップ!
そこには本物のマリー・アントワネットが・・・
というオリジナルストーリーのようですが、
いわゆるベルばらで、フランス革命あたりの時代ものは、宝塚のお家芸といったところでしょうし、
考えてみると、ルパン三世って、なんとなく宝塚っぽい雰囲気があるような感じもします(^_^;)
ルパン三世のテーマなどは、宝塚の舞台の大階段を下りながら歌っても、
歌詞といい、サビのメロディといい、違和感ないような気がしますね。
https://www.youtube.com/watch?v=DWZ0fqTgzYg

そんなこんなで、ちょっと舞台を観に行ってみようかなと
チケットを検索したのですが、残念ながら既に完売。
宝塚の東京公演って一般はなかなか取れないらしいです、競争が激しくて。

仕方がないので、ネットで観に行った方々のコメントを見ますと、
脚本なども趣向を凝らしており、なかなか楽しめる作品のようです。
公演初日に原作者モンキーパンチ氏も観覧し、
「迫力があって、こういう描き方もあるんだ、と勉強になりました」
と興奮ぎみに語られたとのことです。
先ほどの2の要件は完全に満たしているんではないでしょうか(^_^)


宝塚もチャレンジ精神旺盛だなあと、いろいろ過去作品を検索しますと、
結構、漫画原作のものを舞台化しているんですよね。
http://matome.naver.jp/odai/2138060951022506101?&page=3
宝塚市出身の手塚治虫さんのブラックジャックとか。
手塚作品の中では、最も舞台化に向いていないような気もしますが(^_^;)
リボンの騎士などは、逆に宝塚歌劇団にインスパイアされて書かれたものとして、有名ですよね。



さて、そんな宝塚歌劇団も昨年創立百周年を迎えたそうでして、
これは本当に素晴らしいことだと思います。
ところで、長い間、行列ができるような人気の料理屋というのは、
しっかりとその伝統を守りつつも、新しい味を取り入れるに貪欲で、
実は少しずつ味を変化させていると申します。
そういう工夫があってこそ、お客さんにいつまでも飽きさせない料理が提供できるとか。

宝塚歌劇団も同じことが言えるのかもしれませんね。