らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【テレビ番組】ドラマ「プロゴルファー祈子」

 

ドラマシリーズも佳境に入って参りました。
このドラマは、1987~88年にかけて放送された作品です。
当時、自分はローティーン世代でした。

あの大映テレビ製作です。
大映テレビ作品というのは、1980年代に一世風靡しまして、
必要以上に情熱的な台詞回しと派手なオーバーアクションや効果音、
奇想天外な展開など現実離れしたシーンの連続で、
最初はバカバカしいと思っていても、いつしかその世界にハマってしまう
ちょっとマンガチックな作品群を数多く生み出した番組制作会社なんです。

80年代は校内暴力など社会問題となり、
学校が荒れた「不良」キャラ全盛の時代でしたから、
いわゆる不良絡みのストーリーが多かったですね。

このドラマのあらすじをいいますと、
主人公祈子(れいこ)は、
会社社長所有の軽井沢の別荘管理人を父として
ゴルフをたしなみながら、家族と穏やかに暮らしていましたが、
父親が会社絡みの殺人事件に巻き込まれ、謎の自殺を遂げてしまいます。

それからというもの、殺人犯の娘と罵られ、
世間から隠れるような生活に一変。
次々と不幸が祈子の身に降り掛かる中、
心がすっかり荒んでしまった祈子は
その生活に耐えきれず、非行に走り不良になってしまう…

で、真面目な時のナチュラル美人の姿がこれで、




不良になった姿がこちらです。





ゴルフ系の不良…というんでしょうか(^_^;)

で彼女、不良の才能があったんでしょうね。
またたくまに神奈川県最大の不良グループの会長となり、
5番アイアンを武器に恐怖の女王と呼ばれるまでになってしまいます。

大映テレビ作品の不良って、
なぜか横浜に集結する傾向があるんですよね。
近所迷惑なんでやめて欲しいんですけど(^^;)

まあ、というわけで、
ゴルフボールにガソリンをかけ、火の玉と化したものを
抗争相手に打ち込んで火だるまにしたり(オープニングに映像あり)、
「す巻きにして海にぶち込んでやろうか」などと相手を威嚇したり、
行き着くところまで行ってしまった観のある祈子でしたが、
かつて思いを寄せていたボーイフレンドの愛の力で更正します。
そして、父の冤罪を晴らし、真犯人を捜し出す事と、
亡き父の夢でもあったプロゴルファーになることを誓い、猛特訓を始めるのでした。

そうなんです。
このドラマの主題歌でも歌われていますが、愛があれば何でも乗り越えられるんです。
愛さえあれば、他には何もいらないんです。
プロゴルファー祈子」を見れば、
老子太宰治三木清も要らなかったんです。
このブログも、ごちゃごちゃいろいろ書いてないで、
プロゴルファー祈子」の記事だけ書いておけばよかったんです。
こちらはオープニングの映像です。
これさえ見れば、物語の多くは語られているので、
本編を見る必要はないような気もします(^_^;)

しかしこのCG、当時はCGという略語がなく、
コンピューターグラフィックスと言っていたような気がしますが、
25年の時代を感じますね~(^_^;)
こんなのでも、当時はコンピューターでこんな動く映像が描けるんだ~
と驚きですらありました。

なんか、みんな、このドラマをバカにしているようですが、
米国メジャー大会でも優勝したことのある女子プロゴルファー大山志保さんは、
プロゴルファー祈子」オープニングのゴルフシーンを見たのがきっかけで、
プロゴルファーへの道を志すようになったとか。
だから侮れませんよ~(^_^;)