らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【クラシック音楽】作曲家と自筆楽譜

 
人は、作曲家の創り出す音楽によって、
その作曲家がどんな人であるかイメージする傾向にあると思います。

例えば、バッハなら静謐、モーツァルトなら優美、
ベートーベンなら勇壮、ショパンなら繊細というような感じに。

しかし、今日は、ちょっと趣向を変えて、
作曲家が、その音楽を書き記した自筆楽譜の筆跡を見ることで、
どんな人物だったか、ちょっと想像してみようかなと思います。

楽譜の筆跡というのは、無くて七癖といいますか、
見てみるとなかなか面白く、興味深いものがあるんです。
音楽そのものとは違った、イマジネーションが浮かぶといいますか、
インスピレーションが浮かぶといいますか。


なお、以下、
記事に貼った作曲家自筆楽譜の曲の音源も、添付していますので、
最初のさわりだけでいいので聴いてみてください(^^)


まずはバッハ。


 

バッハというと厳格でいて、かつ静謐というような、
おごかなイメージがあるように思いますが、
楽譜を見ると、何か踊るような、飛び跳ねるような印象があります。
それでいてしっかりどっしりした筆致です。
クラシック作曲家の自筆楽譜の中では、
自分はバッハのものが一番好きなんです。

ちょっとした楽譜をモチーフにしたアートみたいにも見えます。

実は、以前、このバッハの楽譜をプリントした
Tシャツを着た人を見たことがあるんです。
自分は欲しくて欲しくて、その人を追いかけて、どこで買ったか聞こうと思ったくらいなんですが、
仕事の移動中で上司と一緒だったため、
涙をのんで諦めました(^_^;)


次はベートーベン



 

勇壮な曲想に似て、豪快というより…
あえて非難覚悟で言わせていただければ、
クシャクシャっとしていて、非常に見にくいです(^_^;)

ベートーベンの部屋のイメージです(^^;)
彼は生涯独身で、お手伝いさんが居たものの、
部屋は非常に汚かったそうですが…

このクシャクシャっとした譜面から、
あのガツンとした音楽が飛び出してくるなんて、ちょっと不思議な気持ちです。

そういえば「敬愛なるベートーベン」という
ベートーベンと若い女性の写譜師の師弟愛を描いた映画ありました。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id325872/
そこでもベートーベンが、写譜師が楽譜を写し間違えたと、
逆ギレしているシーンなどありました(^^;)
物語自体はフィクションですが、好きな映画です。


そしてモーツァルト



 

バッハとベートーベンが非常に強烈なため(^_^;)、
さしものモーツァルトも普通?に見えてしまいますが、
可愛らしく軽快に踊るような筆致です。
映画「アマデウス」で描かれた変人?風のキャラとは異なり、
意外に繊細で几帳面な一面もあったのかなと感じます。


これはショパン
 

今までの中で一番曲調と筆致が合致しているような気がします。
優美にして繊細、しかし音符の連なっている絵は、
力強い意志のようなものも感じます。



いかがでしたでしょうか。
今回は4人の作曲家のものしか
紹介できませんでしたが、
今まで皆さんが、それぞれの作曲家に抱いていたイメージと
違うものを感じられたでしょうか。



これって小説の作家とその筆跡についても、
応用できるテーマですよね。
面白いネタが揃うようなら、ぜひ記事を書いてみようと思います(^^)
 
 
追記
 
記事を掲載した後に見てみましたら、
ちょっと楽譜の画像が小さくて見にくいかもしれません。
見にくいと思った方はこちらの画像でどうぞ。
残念ながらモーツアルトはありませんでした。
 
ベートーベンのは、彼の名誉のためにも載せない方がよかったかも。
 
バッハ
ベートーベン