らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【クラシック音楽】クラシック音楽とウルトラセブン


 
 
この記事は、9月から掲載しようとしているクラシック音楽の記事で、
こんな感じのを書きますというお試し版のようなものです。

なお、記事中、音源のページを貼りますが、
全部聴く必要はなく、冒頭の2、3分聴いていただければ十分です。
また、本を読みながら、パソコンを見ながらの、ながらで聴いていただければと思います。

さて、クラシック音楽は、今でこそ、アニメや特撮のような
子供が見る番組にも頻繁に使われていますが、
その最も有名な元祖は、今日紹介するウルトラマンセブン最終回でしょう。

自分はオンタイムで見てはいません。
見ていた方は現在50±5歳前後でしょうか。
しかし、その後も頻繁に取り上げられ、
「懐かしの~」というような番組で、何度も目にしました。

シューマンのピアノ協奏曲という曲があります。
冒頭ピアノが閃光のようにきらめき、曲が始まるのですが、
なかなか華のある佳曲です。

シューマンが妻クララのために書いた曲といわれ、
コンチェルト(協奏曲)の女王ともいわれています。

この曲が、ウルトラセブン最終回のクライマックスシーンに、
実に効果的に使われているんです。

度々の戦いで心身ともに疲弊した主人公が、
最後の戦いに臨もうと変身しようとします。

ウルトラセブンの精?も
「やめろ!死んでしまうぞ」と止めに入っています。

そこに現れるアンヌ隊員。

「なぜ逃げたりしたの?」
という優しい問いかけに、
主人公が、最終回らしく、思いもよらぬ告白を。

「アンヌ、僕は・・・僕はね、人間じゃないんだよ。
M78星雲から来たウルトラセブンなんだ!」

これはまさしく衝撃の告白です。

彼氏や夫が
「実は自分、宇宙人なんだ」
と告白したらどうでしょう。

すごい衝撃ですよ。

また、えっ、元の形はどんななの?
というのが正直なところではないのでしょうか(笑)

しかしウルトラセブンは地球を守ってきた正義の味方ですから、
思いを寄せる男性が、ウルトラセブンだとわかったら、
え~、宇宙人だったの。
と言いながら、顔は満面の笑みなのかもしれません。

アンヌ隊員もシルエットになりながら、非常にショックを受けています。
この辺りの映像効果は子供番組を越えています。

この告白の瞬間流れるのが、
先ほど紹介したシューマンのピアノ協奏曲なんです。

テーマ的にはベートーベンの「運命」か、
バッハのトッカータとフーガ 二短調でも良さげですが、
http://www.youtube.com/watch?v=GzBKQbYHp0M
やはり美人の女性が受ける衝撃ということで、
シューマンのコンチェルトに軍配を上げざるを得ません。

主人公は、引き止めるアンヌ隊員を振り払い、
最後の戦いに挑みます。

そして苦戦しながらも、最後の敵を倒し、
宇宙に飛び去ってゆくウルトラセブン

ここでちょうどコンチェルトの第一楽章が鳴り終わります。

戦いの最中に流れる、激しいピアノの調べが、
意外にシーンにマッチしています。

映像効果も音楽も、子供向けとは思えぬ作り。

なお劇中に使われている演奏は、
この曲の名盤と名高いリパッティのピアノによるものです。

よろしかったら、ウルトラセブン、10分くらいの映像ですので、
ぜひご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=J01fJwYSAsE


というわけで、クラッシック音楽の記事、
こんな感じで書いていこうと思っています。

明日はもう少し真面目?に書いた記事を掲載します。