らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【字余りのうた】40 月蝕



「皆既月蝕の月をみて詠む」



月蝕の
欠けたと思はば
すぐ満ちて
白き月明かり
窓に差し込む



昨日は11年ぶりに全国で皆既月蝕が見られたそうで、
首都圏は天気に恵まれ、きれいに拝むことができました。

夜10時過ぎ、ほぼ真上の天頂に月が差しかかった時、
次第に月が欠け始めました。
みるみるうちに月の白い光が閉ざされ、うつろな赤茶けた塊のような月が、
ぼんやりと冬の空高いところに浮かんでおりました。
11時過ぎくらいのことでしょうか。

そこで自分は30分ほど眺めて、部屋に戻って就寝したのですが、
3時過ぎに目を覚まして、カーテンを開けると、
西の広い冬の空に、いつもの明るくまんまるな月が浮かんでおりました。
真夜中の静かな美しい月でした。

下の句の七七、いろいろ迷ったんですけど、最初に思い浮かんだ形にしました。
もっといい表現がないかと、いろいろ考えたんですけども、今ひとつ思い浮かばなくて…
なにか他にいいのありませんかね。

しかしこれはこれで素直な感じが表れており、まあまあ気に入っています。