らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【テレビ番組】日本有線大賞



年末が近づいてきましたね。
年末のテレビ番組といえば、紅白歌合戦レコード大賞などですが、
近年レコード大賞などは事務所間のしがらみや選考方法の不透明感から、
視聴率などはあまり芳しくないようです。

しかし自分はその中で、日本有線大賞だけはなんとなく見てしまうのです。
そのきっかけとなった出来事は1996年に起こりました。

その年の安室奈美恵さんはミリオンセラーを連発し、
CDシングル売上枚数だけで500万枚以上を記録。
これは王選手の868本、金田投手の400勝、双葉山の69連勝、
ルー・テーズの965連勝にも匹敵する、もう二度と出ることのない不滅の大記録だと思うんです。

誰もが安室さんがその年の音楽の賞を総ナメにするといわれていたし、自分もそう思っていました。

その年、ミリオンセラーをマークした曲はなんと19曲。いずれ劣らぬ強豪揃い。

ちなみに近年のミリオンセラーについて述べますと、
2007年の「千の風になって」以来、今年は4年ぶりに出たそうです。
当時の歌謡界の盛況ぶりが伺い知れるというものです。

そんな中でその年の日本有線大賞が放送されました。

華やかに新人賞やら各セクション別の受賞など発表されていき、
最多リクエスト曲の発表になりました。

最多リクエスト曲賞は事務所間のしがらみや選考方法の不透明性などない
純粋に客観的なリクエスト数によって決められるものです。

有線が選ぶ今年一番リクエストが多かった曲って、一体誰のどの曲だろうと楽しみに待っていました。

番組もクライマックスに近づき、いよいよ発表の時。

「今年の最多リクエスト曲賞は!」

司会の渡辺徹さんが言うと、会場のライトが落ち、発表を期待させるティンパニの音が。

名前の書いてある紙を見て、ちょっと「えっ!?」と渡辺徹さんが躊躇したのが、明らかにわかりました。

しかしすぐに気を取り直して
「今年の最多リクエスト曲賞は!」
と一呼吸おいて

「かもんりょーおー」

と今まで全く聞いたことのない名前がコールされたのでした(^_^;)

一瞬会場はしーんと静まり返りました。

誰?かもんりょう?誰?とテレビ画面を凝視すると
次の瞬間、真っ赤な蝶ネクタイに青いラメ入りのタキシードを着て、
会心の笑みを浮かべる、見たこともない演歌歌手のおにいさんがアップに(^_^;)

カメラが近づくと、満面の笑みを浮かべ、
両手の親指を何度も突き立てて喜びを表現しておりました。

会場からはええーっという、ため息ともどよめきとも取れる声が漏れていました。

しかしその年、自腹を切って有線に最もリクエストされた歌は
安室さんでもなく、ミスチルでもなく、加門亮さんの歌だったんですから大したもんです(^_^;)

微妙な会場の空気の中で、
紙吹雪を浴びながら、こぶしを回し、持ち歌のを大熱唱する演歌のお兄さんの姿がツボにはまって、
笑いすぎで腹筋がおかしくなってしまったのでした(^_^;)

それ以来年末の日本有線大賞だけはなんとなく見てしまうんです。
また加門亮みたいな人が現れるんじゃないかと期待わくわくなのですが、
最近のはあまり面白くないですね。
でも演歌部門は意外な新人がいたりして面白いことがあります。

ちなみに安室さんはライブで歌を聞いたことがあります。
音の塊が飛んでくるような豊かな声量で、声のコントロールが抜群にうまいですね。
加門亮さんは残念ながらライブで聴いたことはありません。

今日放送あるみたいですね(^_^;)見ようかな