らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】会社の新歓飲み会にて 雑談幕末の志士話

 

4月になり、我がセクションにも新入社員が数名仮配属されてきました。
新入社員の彼らも大変でしょうが、
意外に受け入れ側の我々も結構気を使うんです。
というわけで、いつもながらにゆるゆると仕事をすることもできず、
新入社員教育に全力投球の毎日です。

その流れで、今週ちょっとした会社の新歓飲み会が開かれました。
自分のいるセクション20人くらいの内輪で。

横浜の、とある居酒屋で、それは行われたのですが、
自分の隣は、20代後半の同僚の女の子になりました。
彼女はいわゆる、ゆるキャラ系の天然ボケキャラの女の子です。
なかなかチャーミングでかわいらしく、まあ可愛い妹分という感じです。
そう、名前をMさんと呼んでおきましょう。

その彼女とひょんなことで、
この前、大河ドラマ「八重の桜」をたまたま見たという話から、
幕末の志士の話になりました。

幕末についてほとんど知らない無垢な彼女を洗脳?すべく、
ちょっとお酒も入っていたせいか、
滔々(とうとう)と好きな話をしゃべってしまいました(汗)

自分が一番好きな幕末の志士は、高杉晋作なんですが、
なぜ好きかということは、なかなか一言では言い表せないので、
ぜひ過去記事を読んでいただければと(^_^;)
http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/2629528.html
http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/2687344.html

まあ記事に書いてあるようなことを、
かいつまんで、つらつらと熱く語ったわけなんです。

その話をふんふんと神妙に聞いていた彼女。
ここで初めて口を開き、自分に質問を。

ここからは、その時の再現でお伝えします。


Mさん「もぞさん、その高杉さんて、
はっぴ着てるチームの人達の仲間なんですか?」

もぞ「いや、ちがう。はっぴ着てるチームの敵。
はっぴ着てるチームの人達はこういうメンバーだよ。」
(と言って近藤勇の写真を見せる)



Mさん「あ~、この人、ちょっとトミーズ雅さんに似てません?
赤穂浪士…でしたっけ」

もぞ「ちょっと違う。これは新撰組
新撰組赤穂浪士(歌舞伎の)のユニフォームを真似して、はっぴ作ったから
ある意味、似ているのは当たり前かも。」

もぞ「ところで新撰組には、Mさんの自宅の近くの日野出身のこういう人もいるよ。」
(と言って土方歳三の写真を見せる)



Mさん(目を輝かせながら)「うわっ、すごいイケメンじゃないですか。
かっこいい~!今でも、これだったら全然モテますよ。
私も全然OKですよ~」

もぞ「うん。でね、幕末の京都で新撰組が、かくかくしかじか。
高杉晋作がかくかくしかじか。
実はこの前の日曜の4月14日が命日だったんだよ。」

へぇーっと、ちょっとしんみり感じ入った表情のMさん、
そして一言。
「高杉さんてどんな顔だったんですか。
カッコいい人だったんですか。」

もぞ「カッコいいというか、面構えがいいというか。
眼光鋭い感じの男らしい顔の人だよ。」

Mさん「えー、じゃあ、写真あったら見せてください。見せてください。」

そこで待ってましたとばかり、携帯に保存してある写真を見せると、
それにジッと見入るMさん。


 
もぞ「ねっ、カッコいいでしょ。」

Mさん「…なんだか、ずいぶん、口が顔の下の方についてる人ですね。」

もぞ「なっ、なにをわ…!?」


口が顔の下の方についている人…
口が顔の下の方についている人…


…なんだろう
なにかこの脱力したような気持ちは…


今までこの肖像を何度も見ながら、
幾多の高杉晋作関連の書物を読み、映像を見、そのイメージを刷り込んできた高杉晋作の肖像…

ついさっきまで眼光鋭い幕末の快男児にしか見えなかった肖像が、
もう口が下の方についている人の顔にしか見えない…
 
そして、そのイメージから逃げようとすればするほど、
口が下の方についている人が追いかけてくる…
 
それにしても長年築きあげてきた高杉晋作像を、
たった一言で全てひっくり返してしまうとは…
Mさん、やっぱり只者(ただもの)じゃないな(汗)

でも最後の最後に起死回生の一撃。

もぞ「でもね、高杉さん、長崎に行った時に、
おみやげに女性にハンドバッグ買ってきてあげたんだよ。
たぶん日本人男性で女性に初めてバッグ、プレゼントした人なんだよ。」
「えっ、本当ですか!すごくいい人じゃないですか、高杉さん。」
(参考記事)http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/4618134.html
 
高杉さん…、あなたの名誉を最後の最後でかろうじて守ることができたみたいです…

でも女性って、決死の覚悟で数十人で闘いを挑んだという話には、
あまり反応しないのに、
ハンドバッグをプレゼントしたという話には食いつきが全然違います。
なんなんでしょうかね(^_^;)