らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【字余りのうた】3 戻り寒

 
今日は所用で北関東に来ています。
あいにくの曇り空で、顔に当たる雹混じりの北風がとても冷たく感じます。
この時期は暖かい日と寒い日が一進一退で、
徐々に春になっていくという感じですが、
今年は気のせいか寒い日が多く、春の訪れが遅いような気がします。
この冷たい北風の吹いてきた先に、
今回の被災地があり何十万何百万という人々がいらっしゃると思うと、
どうしても心重たくため息をついている自分がそこにいます。




「戻り寒の冷たい風にゆらゆら揺れる桜の蕾を見て作す」


暖かかな春の日
きみはみんなに待ち望まれて
生まれようとしていた

誰もが過ぎ去ったと思っていた冷たい冷たい氷のような風が容赦なく吹きつけたけれど

きみはそれに負けまいと必死に生まれようとしていたね

でも今は静かに目を閉じて
氷のような寒さが過ぎ去るのをじつと待っていてほしい

そしてほんとうの春になったら
より大きく大きく咲いて多くの多くの人々を喜ばせておくれ





題材を見て即興な感じで創作しました。
散文詩は和歌俳句と異なり文字数も表現も制約がありませんので、
自分のような初心者は得てして表情過多になり自己陶酔っぽい詩になりがちです。
うまくいったか定かではありませんが、一応そこだけは注意しました。