【特撮】ライダーマン
YouTube で、東映から昭和の仮面ライダーが1週間に2話ずつ配信されていまして、
なんとなく暇な時に見たりしています。
今日はその中で出てきたライダーマンというキャラについて。
ライダーマンの容貌といいますと、
フルフェイスで顔が覆われた、他の仮面ライダーと違って、
顔の下半分がオープンになった、ある意味、異形のライダーとなっています。
それは、ライダーマンがいわゆる改造人間ではなく、
普通の人間が強化スーツを着た形であるからというわけですが、
ライダーマンのストーリーについて説明するのは面倒くさいので(笑)
こちらの映像をご覧ください。
かいつまんで言えば、自分が所属していた組織に裏切られて抹殺されかけ、
復讐の鬼となって、上司に復讐するというものですが、
仮面ライダーが戦っている敵の組織って一体何なの?というのが気になるところです。
実は、彼らはナチスドイツの科学者達の残党なんです。
つまりは、第三帝国の夢よ、もう一度と、世界征服を企んでいる人間達というわけです。
仮面ライダーが放映された頃は1970年くらいで戦後25年ですから、
20歳で終戦を迎えた人でも、45歳くらいなわけです。
ですから、そのシナリオも、それなりのリアリティーがあったのかもしれません。
ちなみに、このV3シリーズの最初の幹部はドイツから派遣されており、
第二次大戦時にはロンメル将軍の指揮下にあったそうです(笑)
https://www.xn--mozo-y93c7h.com/entry/2019/05/16/211923
まあ要は、悪の組織デストロンの構成員は人間なんですよ。
ライダーマンとなった結城丈二も非常に有能な科学者なわけですが、
最先端科学の研究ができると思って研究所に就職したら、
変な改造人間の研究ばかりさせられて、おかしいなと思ったら、
ブラック企業の悪の組織デストロンだったという感じでしょうか(^_^;)
仮面ライダーには、この手のストーリーは結構ありまして、
デストロン東京全滅計画で、家族が東京に住んでいるから家族だけは助けて欲しいと、
デストロンの科学者が仮面ライダーを逃がす話や、
田舎から上京してきた女の子が騙されてデストロンに就職してしまい、
それを仮面ライダーが救い出すという話などもあります。
それにしても、このライダーマン。
子供の頃は、顔の下半分がオープンになっており、仮面ライダーより弱いということで、それほど好きではなかったのですが、
大人になって見返してみると、結城丈二演じる山口暁さんはクールなイケメンですし、
自分を裏切った組織に復讐を誓う鬼だった結城丈二が、
正義に目覚め、悪と戦うというストーリーは非常に共感できる部分が多く、
大人向けのストーリーともいえます。
ちなみに平成版仮面ライダーでもライダーマンは登場しまして、
なんとGACKT が演じています。
しかしながら腕のアタッチメントだけで、素顔を晒したまま(@_@;)
ライダーマンはその身を犠牲にした闘いぶりから、仮面ライダー4号と言われていますが、
もはや仮面ライダーの名に値せず、GACKTそのものといいますか。
改造人間ではあるかもしれませんが(^_^;)
今 YouTube に ライダーマン最後の戦いの回が配信されていますが、
主役のV3を凌駕する人気を博しており、ライダーマンの死を惜しむコメントも数多く寄せられています。
おそらくは 子供の頃、オンタイムで仮面ライダーを見ていた世代の人達のコメントが多いんでしょうが、
大人になって改めて見て、ライダーマンの活躍が心の琴線に触れるところがあったんでしょうね。
主人公の若者の一途な正義感よりも、年を経て、
屈折した思いを抱きながら生きる結城丈二の生き方に共鳴を覚えるのかもしれません。
興味のある方はぜひ。今週の土曜日夜10時まで配信です。