【閑話休題】台風15号顛末記
先日台風15号が東京湾を貫通するように進路を取り、首都圏に大きな被害を残して行きました。
今回はその顛末記をまとめました。
9月7日土曜日の朝、もう9月で蝉の声もまばらになった頃の南の空に、
とても立派な積乱雲が出現したのを見て、
まだ日本のはるか南の沖にあった台風15号が かなり勢力が大きくなるのではという予感を感じさせました。
そして9月8日日曜日、お昼頃までは普通のお天気だったのですが、
にわかに大雨が降ったと思ったら、カラッと晴れたり、
台風の渦の袖の雨雲が引っかかり始めたなと感じました。
自分はその夜21時頃からずっと天気予報を斜めに見ながら過ごしていましたが 、
台風の上陸地点は神奈川県の湘南海岸から三浦半島付近ということで、
ちょっとドキドキしていました。
なぜなら、西側のルートで湘南海岸を通りますと横浜は台風の東半径に入ってしまう。
台風の東半径と西半径とでは風の強さが全く違うと言ってもよいのです。
船舶が海上で台風に遭遇した場合、必ず西半径の方に回避するように教えられると聞いたことがあります。
果たして台風は三浦半島を横切って、東京湾に進入し、横浜川崎東京の沿岸部すれすれをかすめて行きました。
つまりは自分の住む横浜の地域はぎりぎり台風の西半径に入ったわけです。
この台風の予報を見ますと、台風の目が横浜港のすぐそばを通っていくのが分かります。
自宅からは東に20キロメートルというところでしょうか。
この時間が明けて9月9日の3時半。
4時になると、時折吹き返しの風がヒューヒュー鳴るものの、
次第に外は静寂を取り戻していきました。
雨で家が浸水したり停電したりという被害はなく、
やれやれということで眠りにつきました。
夜が明けて、こちらは通勤の時に通る近所の公園の朝の様子です。
木の葉が散って渦高く、木々の枝は折れて落ちてしまっているものも多々あります。
しかし、まあよくこの程度ですんだなという感じです。
東半径に入った千葉県では鉄塔が倒れたり大変な被害が出ました。
しかし、自分的に、地獄はこの後にやって来ました(^_^;)
JR東日本はその路線のほとんどが運行停止 。自分はJRの駅が動いていなかったので、
地下鉄の駅のある駅までバスで移動しましたが、
このバスに乗るのに長蛇の列で30分待ち。
バスに乗ったら乗ったで道路の大渋滞で通常20分程度の時間が1時間半。
戸塚駅で地下鉄を待つ時間が30分。
地下鉄に乗る時間が30分で、勤め先に着いたのは、
お昼の12時近くになってしまいました。
途中横浜駅で何人かの同僚にも会い、やはり自分と同じように迂回したり駅で待っていたりしてやっとたどり着いたとのことでした。
それは首都圏全体でそうであり、それぞれの駅でそれぞれの長い蛇のような列があちこちで作られたようです。
https://netallica.yahoo.co.jp/news/20190909-77032278-jtown
その画像について、馬鹿正直、自分は行列の中にいなくてよかった、社畜と、
ちょっと小馬鹿にするようなコメントが目立ちますが、
確かに合理的ではなく ナンセンスとも言えますが、
並んでいる人自身はなるべく自分の力で会社にたどり着こうと律儀に努力している人達であり、
ちょっと小馬鹿にするのは可哀想です。
そういう律儀で生真面目なところが現代の日本を作ってきたところもあります。
まあ、自分がその行列の中にいたこともありますが(笑)
諸手を挙げて肯定することはできませんが、諸手を挙げて馬鹿にすることもできないというところでしょうか。
並んでる間に本1冊読めましたから、使いようによっては意外に有意義に過ごせますよ(^_^;)
そしてもう一つ思ったことは、街で台風で山積みになった木の葉や枝を、
自主的に掃除するコミュニティの人たちをあちこちで見かけたこと。
ちなみにこちらは通勤の時に通る公園として画像を紹介した次の日の朝の映像です。
いかがでしょうか。本当に綺麗に掃除されています。
そういうことをやってくださる方に本当に頭が下がります。
数字に換算できない行動はナンセンスなどという層も今流行りですが、どうでしょうか。
その判断は皆さんそれぞれにお任せします。