【テレビ番組】映画「銀河鉄道999」主題歌秘話
https://youtu.be/Er1xqlV2yy0
この間、たまたまYouTubeを見ていたら出会った番組。
映画「銀河鉄道999」の主題歌の制作秘話に関するドキュメンタリーです。
これは1979年に公開され、社会的現象を巻き起こした大ヒットアニメ映画で、
自分は世代的にオンタイムで見ていた人たちのちょっと後の世代になります。
この銀河鉄道999の映画は、テレビ版とは別の新しい作品を制作しようという意欲のもとに作られたそうです。
例えば、主人公の鉄郎少年はテレビ版では10歳の設定ですが、
映画版では少年から大人になろうとする過渡期の15、16歳の高校生くらいの設定となっています。
上はテレビ版、下は映画版の鉄郎
ゴダイゴの歌というのは日本語と英語の混じった歌詞が特色ですが、
その曲作りも変わっていて、
まず英語の歌詞を作る。
それをもとに曲をつけ、そして最後に日本語の歌詞を作る。というものだそうです。
この銀河鉄道999の主題歌についても、
奈良橋陽子さんがまず映画の絵コンテからインスピレーションを受け、英語の歌詞をつけ、
英語の歌詞
http://www.3131.info/%E3%82%B4%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%B4/GALAXY+EXPRESS999/
それを受けて、タケカワユキヒデさんが曲をつけたのですが、
曲の最初のフレーズが浮かんだ時、
既にこれは良い曲になると確信したそうです。
その後、ミッキー吉野さんがそれをアレンジしたのですが、
タケカワさんの作って持ってきたデモテープの曲は、当初、スローのバラードだったそうで、
それを機関車が力強く邁進するようなアップテンポな曲にして、
今の形に完成されたということです。
そして最後に山川啓介さんが日本語の歌詞をつけたのですが、
最終的な歌詞
http://www.3131.info/%E3%82%B4%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%B4/%E9%8A%80%E6%B2%B3%E9%89%84%E9%81%93999/
まがりなにも文章の創作をする
自分が最も感銘を受けたのはここで、
そうさ君は気づいてしまった
やすらぎよりも素晴らしいものに
という二番の歌詞のフレーズを見て、
思わずドキッとしてしまいました。
あのメロディからこんな歌詞が出てくるのかと。
まさにプロの仕事だなと。
原作者の松本零士氏は、クラシック指向であることから、
映画の主題歌として、自分的にはグリーグのペールギュントのような曲をイメージしていたそうです。
https://youtu.be/PKy-wvmhBxQ
確かにこれはこれで良い曲だと思います。
自分的にはどちらかと言うと、
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のイメージに近いかなという感じではあります。
しかしながら、松本零士さんも、最初こそゴダイゴの主題歌に違和感を感じたものの、
メーテルと鉄郎少年が別れるラストシーンに流れるこの主題歌によって、
映画を見ている者に、大人になろうとする少年の未来に広がりを感じさせるものであり、
そのようなことができる音楽家を
「自分たちとは別世界にいるマジシャン」と賛美しています。
様々な感性がブレンドする素晴らしさ。
たった一人では作れない、広がりと奥行きを感じさせる世界。
それぞれがそれぞれの感性と調和しながら溶け合い、生み出された独特の世界観。
宮沢賢治の作品をモチーフに松本零士が生み出した世界に、
奈良橋陽子さんが作詞し、
タケカワユキヒデさんがインスピレーションを受け、曲を生みだし、
ミッキー吉野さんがそれを引き継ぎながらも独特の躍動感を与え、
山川啓介さんがそれに日本語の詩をつけ、
映画を見る多くの人々の心を捉える作品ができた。
そういう素晴らしい作品ができる過程を、
制作に携わった関係者の証言を克明に記録して作り上げた、
素晴らしいドキュメンタリーとなっています。
一人の巨人が造り上げた作品というのも確かに素晴らしいですが、
感性のブレンドこそは、人間のみが成し得ることができる
素晴らしいものだと強く感じます。
映画「銀河鉄道999」主題歌
しかしながら、松本零士さんも、最初こそゴダイゴの主題歌に違和感を感じたものの、
メーテルと鉄郎少年が別れるラストシーンに流れるこの主題歌によって、
映画を見ている者に、大人になろうとする少年の未来に広がりを感じさせるものであり、
そのようなことができる音楽家を
「自分たちとは別世界にいるマジシャン」と賛美しています。
様々な感性がブレンドする素晴らしさ。
たった一人では作れない、広がりと奥行きを感じさせる世界。
それぞれがそれぞれの感性と調和しながら溶け合い、生み出された独特の世界観。
宮沢賢治の作品をモチーフに松本零士が生み出した世界に、
奈良橋陽子さんが作詞し、
タケカワユキヒデさんがインスピレーションを受け、曲を生みだし、
ミッキー吉野さんがそれを引き継ぎながらも独特の躍動感を与え、
山川啓介さんがそれに日本語の詩をつけ、
映画を見る多くの人々の心を捉える作品ができた。
そういう素晴らしい作品ができる過程を、
制作に携わった関係者の証言を克明に記録して作り上げた、
素晴らしいドキュメンタリーとなっています。
一人の巨人が造り上げた作品というのも確かに素晴らしいですが、
感性のブレンドこそは、人間のみが成し得ることができる
素晴らしいものだと強く感じます。
映画「銀河鉄道999」主題歌
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