らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【映画】時をかける少女 アニメ版劇中音楽



 

先のアニメ版「時をかける少女」の記事では、
個々のシーンについてあまり触れませんでしたけれども、 
この物語に出てくる主人公のボーイフレンドの二人、
とてもしっかりした優しい男子なんです。 
女の子をしっかり見守ってやる落ち着きがあるといいますか。
自分が高校生の時、こんな落ち着きありませんでしたね(^_^;)
女の子に対しては、どちらかというと、
びくびくおどおどしていた方だと思います(笑)
物語の男子になんとか近づいてきたのは、ここ5年くらいのことでしょうか。
成長が完全に止まって、生き物として衰えが始まった辺りから(^_^;)


さて、このアニメ版「時をかける少女」の主題歌、
奥華子さんの「ガーネット」という曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=X_Irpw_LL2o

とてもきれいで、素敵な曲で、曲調や歌詞をじっくり聴いてみますと、
どちらかというと原作の世界観の感覚を色濃く感じるのですが、
もちろん現代のフィーリングにもフィットした、
かわいらしさ、切なさ、力強さを感じる曲だと思います。
映画の本編の良さを引き立て、高める素晴らしい主題歌に感じます。
ぜひ聴いてみてください。

実は、劇中、この他にも、おっと思った音楽があります。
主人公マコトがタイムリープした際、時間を遡る空間に流れるピアノの調べ。
この曲はバッハのゴールドベルク変奏曲という曲なんです。
自分は、前に、時間の流れとは、整然とした調和的なものと言いましたが、
このピアノの音色も整然として調和的、
しかし、どこか愉悦的で浮き立つような高揚のようなものが感じられます。

自分は、このシーンを見ながら、
時の流れのイメージにぴったりだと感じまして、
この曲を選曲したスタッフのセンスに、
なるほど、そう来たか、と思わずニヤッとなりました。

演奏は往年の名演である今は亡きグレン・グールドの再録版だと思っていましたが、
調べてみると、映画のために新たに演奏されたもののようです。
しかしながら、グールドの名演奏に対する
リスペクトを強く感じさせる音楽だと思いました。
 
なお、グールドについては、以前記事を書いたことあります。
興味のある方はご覧になってみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/11997908.html?type=folderlist


 
記事の最後に、冒頭でお話した主題歌の「ガーネット」ですが、
実は、この曲には別バージョンの混声合唱版があるんです。
自分、デュエット(二重唱)形式の歌がとても好きなんです。
ひとつの声がもうひとつの声に寄り添い、
また2つの声が互いに紡ぎ合いながら1つに溶け合ってゆく、
混声合唱は厳密にはデュエットではありませんけれども、
男声と女声の2つの音色で、そのようなものが感じ取れて、
とても気に入っているバージョンです。

オリジナルは女の子の想いという感じのイメージですけれども、
こちらは青春って感じがします。
超お薦め。ぜひ。
できれば、オリジナルを聴いた後に触れてみてください。