らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】バレンタインデーの思い出 中学生高校生編

 
明日はホワイトデーですね。
男性の皆さん、お返しの用意はされましたでしょうか。
横浜のデパートの、ホワイトデー特設コーナーは、
人でごった返しており、通勤電車の中のような混雑ぶりでした(*_*)
男性はみんな義理堅いですね。

しかし、ホワイトデーってバレンタインデーに比べると、
エピソード的には、今ひとつ地味なような感じもします。
それは、ホワイトデーが、バレンタインデーのお返しのイベントということで、
意外性に乏しく、思いがけないドラマが生まれにくいからなのかもしれません。

というわけで今回はホワイトデーの話ではなく、
前回の、「バレンタインデーの思い出 小校生編」の続きである、
中学生高校生編をお送りしたいと思います。

さて、中学生になると恐怖のドッジボール大会は無くなりました。
ホッとしたような、寂しいような…複雑な思いではありました。

しかし!なんと中学1年のバレンタインデーで、
初めてチョコをゲットしました!

朝からず~っと期待していて、
授業もず~っと上の空で期待していて、
何もなく、仕方ない帰るか~という学校の下駄箱で、
「もぞくん、これあげる。」
っと女の子がいきなり現れ、サッとチョコを渡し、
そのまま、さささと早足で帰っていってしまいました。

ノーマークだったクラスの女の子でした。

いやったあああ~~!!

もう気持ちはこれしかないですよ。
喜び過ぎて頭が痛くなりました(^^;)

家に帰って、もらったチョコを眺めていると、
母が「ふうーん、ついに、もぞもチョコもらったか。」
とニヤニヤしながら冷やかしました。

貰ったチョコはハート型の大きなもので、
ひとかけらずつ大事に30日間ほどに細かく分けて食べました。
チョコの入っていた箱も机の中に3年間くらい保存していました(^_^;)

そして中学2年で、なんと手編みのマフラーを\(^o^)/
白色に青のラインが入ったマフラーでした。
ちょっと長さが手ぬぐいくらいで短かったですけど(^^;)
これは嬉しかったですね~
勉強する時にも家の中でずっと巻いていました。

しかし、そんな風にささやかに喜んでいた自分の前に、
とてつもない強力なモテ男が現れました。
なんとバレンタインデーでもらうチョコの数50個あまり。
学校で30個くらいもらい、
学校で渡しそびれた女の子が、
自宅まで来て、入れ替わり立ち替わり渡しにくるほど。
それは当時小学5年の弟でした(^_^;)

で、チョコは半分くらいは自分が食べてました。
「兄ちゃん、チョコ食べる?」
「うん、ありがとう」
全くプライドありませんでしたね(^^;)

う~ん、おかしい(-.-;)
顔は似ている…というか、自分の方がどちらかというと端正なのに、
なぜあいつの方がモテるのだ・・・

しかし、弟の快進撃は中学生になっても続きました。
毎年のように数十個のチョコの山。

一方、自分はというと、
高校1年で手編みの手袋を。
ちょっと鍋つかみっぽい感じだったんですけどもね。
そして高校2年で手作りのブックカバーげっとお~!
と、ささやかながら、それなりに満ち足りたバレンタインデーを過ごすことができました。

そのように毎年繰り返される、
自分と弟のバレンタイン狂騒曲を見ていた母が、ある時一言。

「例えていうなら、ヒロ(弟の名)は、
テレビのCMとかで宣伝しとる流行りのお菓子みたいなもんよ。
流行るだけあって、見た目取っつきやすくて、
誰もが興味もつんだわ。

もぞ、あんたは、納豆とか、くさやの干物みたいなもんなんだわ。
一見、取っつきが悪くてクセがありそうだけど、
一度口にしてみると、ハマる人はハマる。
マニア向けだわ、あんたは。」

母は、自分を慰めようとして言ったのか、
今となってはその意図は不明ですが、
自分の息子をマニア向けなどという母親もどうかとは思いますが・・・
マニアの烙印を押された女の子達も気の毒といえば、気の毒なわけで。

くさやの干物とか納豆って…(-.-;)
もうちょっとスマートな例えはなかったのかと。

せめてドリアンとか(^_^;)

念の為申し上げますが、
自分は一般とは違う特殊な臭いを発しているとか、
そういうことは一切ございませんm(_ _)m


そんなこんなで、女の子の挙動に一喜一憂していた
ドキドキ感あるバレンタインデーも、
大学生、社会人となるに従い、
次第に刺激が無くなってきてしまいました。

まあ、貰う人は貰い慣れて、
貰わない人もそれなりに慣れてきてしまったということもあると思います。
そして、その頃、にわかに流行り始めた義理チョコの風習が
真剣勝負的な要素を薄めてしまった部分もあると思います。

自分が高校生くらいの時は、
当日、妙な気合いというか、
今日は絶対チョコもらうぞ的なオーラ漂わせているヤツら、たくさん居ました。
義理チョコは、それほど気合い入れなくとも、
差し障りのない関係で、義理さえあれば貰えることもあります。

このように、とにもかくにも色々な話題を提供してくれるバレンタインデーですけれど、
心のやりとりのきっかけになるようなことは、
やはり大変良いことのように思います。
会社内でやりとりされる義理チョコ風景を見ていますと、
ちょっとしたお歳暮感覚かなと思ったりします。
お歳暮より安価にやりとりできる分、たくさんの人に配れますし、
ホワイトデーにお返しも貰えますので、
ある意味、お歳暮よりいい習慣なのではないかと思うことすらありますね。
 
 
 
 
 
おしまい