【字余りの歌】76 もふもふというもの
もふもふは
自らもふもふ
有りしとも
もふもふ求む
さらにもふもふ
もぞ
もふもふな生き物は
自らもふもふを持っていたとしても
もふもふを求めるものだ
さらなるもふもふを
秋も急に深まってまいりました。
もうタオルケットでは寒いので、
冬のとっておきのもふもふの毛布を出した瞬間、
ランスがその上に飛び乗って動きません。
そのまま何時間ももふもふの毛布の上に寝転がり、もふもふを楽しんでいました。
自前であんなもふもふな毛皮を持っていながら、
まだ飽くなくもふもふを求めるかという事で、この歌を作りました。
ところでこの歌、非常に有名な短歌を参考に作りました。
わかりますか?(^^)
八雲立つ
出雲八重垣
妻籠みに
八重垣作る
その八重垣を
須佐之男命
この出雲の地に
新婚の宮を作ろうとすると
雲が幾重にもたちのぼって
八重垣を作るようだ
われら夫婦の住む八重垣であるよ
ああ、その八重垣のみごとさよ
古事記に記してあります日本最古の短歌である須佐之男命の作品です。
新婚で新しい宮殿を作ったのですが、
宮殿の八重垣ができたのが嬉しくて仕方ないんでしょうね。
三十一文字の中に八重垣という言葉を3回も言っています。
ちなみにもふもふは4回です(笑)
しかしながら、八重垣の言葉を重ねる事で、
須佐之男尊の喜びが重なり合って大きくなっていく様が感じ取れるように、
もふもふを重ねることで、この歌を見た人が、
まるでも幾重にもふもふにくるまれ温かくなるような思いに駆られるのではないかと思っています(笑)
なお【字余りの歌】とは、自作の詩や短歌俳句を記事にした時にタイトルにしているものです。
575もしくは57577に収まらないことが多いので、
自虐を込めてタイトルをつけております。
詳しくはこちらで。
https://www.xn--mozo-y93c7h.com/entry/2013/06/06/203914