らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】ロシアワールドカップ ポーランド戦 祝本戦出場







ポーランド戦の日、自分21時過ぎ帰宅したのですが、
どうしても眠気に勝てず、まるで睡眠薬をかがされたかのように
コテンとそのまま寝てしまいました(笑)

ランスがニャーニャーちょっかいをかけてきても全く起きませんでした(^_^;)

そして自分は夢を見ました。
会社の人とポーランド戦について話していて、
その人が言うには、セネガルと同率で、得失点差で結局予選落ちしたよと、結果を知らされる夢です。

ハッとして起きると午前2時。もう試合は終わっています。
急いでスマホで結果を確認してますと、
日本はセネガルと同率ながら僅かにフェアプレーポイントで上回り、
決勝リーグ進出を果たしていたのでしたヽ(^。^)ノ
https://www.youtube.com/watch?v=gXa_nYzRWhQ

ポーランド戦に負けたのにおめでとうというのはおかしな気もしますが、
今回は、その戦い自体もさることながら、
決勝リーグに進むことができるかどうかが最も重要であり、
それが達成できた以上は、やはりおめでとうがふさわしいというべきでしょう。


今回の日本の手法については喧々囂々で、どちらかと言うと8割以上は批判の類だと思います。
しかし、自分は今回の日本の戦い方を非常に高く評価しております。
もし孫子が今回の試合を検証したのであれば、やはり同じことを言うと思います。


サッカーで実力的に世界に劣る日本は、通常ならば全力で戦うしかできないのですが、
今回は試合に負けても決勝リーグに進める可能性があり、
余裕が無いなりに、いろいろな手法を試すことができたと思います。
まず、今まで控えだった6人の選手を出すことができた。
彼らは初めてで、必ずしも結果を出すことができなかったかもしれません。
しかし、ワールドカップの生の舞台に立つということは、
おそらく何百回と日本で練習する以上の効果をもたらしたことと思います。
決勝リーグに進めば、次に当たるのはイングランドかベルギーですから、
ヨーロッパの強豪ポーランドは、打ってつけの相手であったといえます。
つまりワールドカップの本戦で、全力で勝利をめざすポーランド相手に仮想することができた。
そして、猛暑のコンディションの中、主力を温存し休ませることができた。

相手のことを卑怯だ、正々堂々と戦え。というのは、
どちらかと言うと負ける方が口にするセリフです。
要は負ける方は手数が限られており、
その少ない手数に乗ってこない相手に対して卑怯というわけです。
勝っている側というのは、選択できる手数のバリエーションが豊富であり、
最も効果的で、より損害の少ない効果的な手段を選択することができる。

今回のポーランド戦を見ると、残り15分の段階で、
コロンビアがセネガルをリードしていたため、
0対1の形で維持すれば日本は決勝リーグに行けました。
しかもポーランドはワールドカップでの勝利にこだわっているため、
これ以上無理して攻めてくることはない。
無理に追加点を狙って、カウンターでもくらえば、
手中にあった勝利は逃げていってしまうからです。
よって日本の時間稼ぎのボール回しに
ポーランドが果敢に挑んでくる可能性は極めて少なかった。
ですから、時間を稼ぎ、きちっと守れば、
このまま試合は終わり、
日本は決勝リーグに進出できると西野監督は踏んだのだと思います。

日本のやり方を、他力本願の神頼みという記事がありますが、
そうではないと感じます。

日本は決勝に進み得る、最も無理のない、効果的な手段を選択し、
自らそれをコントロールして、勝利を得た。

数値的にはフェアポイントの差だけでギリギリヒヤヒヤの勝利だったという意見がありますが、
勝負というのは51%を取った方、いや50・1%を取った方が全てを得ることができるシビアなものです。
相手を回る0・1%を取ることにお互いしのぎを削るわけです。
ですから数値的にギリギリでも、これは完全勝利の名にふさわしいものだと
自分は思います。

先の韓国ドイツ戦のように、リードされて時間のないドイツは、
ゴールキーパーも含めて前線に出て全員で突撃。
それでも韓国守備の堅陣を破ることはできず、逆にボールを奪われ、とどめをさされ玉砕。
潔いともいえますが、
それは全ての手段を失い、特攻しかなくなってしまった、
戦いとしては下の下策であり、惨めで屈辱的なものでもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=eDL21XIosXo


孫子曰く、己を知り敵を知れば百戦危うからず。
そして、その極意は、無理せず味方の力を温存し、
よりベストな状態で戦いに臨むことにあります。

これだけの準備ができても百戦百勝ではありませんが、
今考え得る中で一番無理なく「危うしからず」
すなわち負けないコンディションを作った。
それはひとえに将たる西野監督の功績です。





ヤフーで、サッカー日本代表の誰に注目しているかという項目があって、
自分は西野監督を選択したかったのですが、その項目はありませんでした。
残念なことです。

最後に繰り返しますが、
ポーランド戦において日本は馴れ合いで手を抜いたということはありません。
むしろ、これからを見通した、真剣で全力の戦いをしていた。
それを一番感じていたのは、対戦相手のポーランドではないかと思います。


さて、今まではワールドカップの予選であり、
これからが真のワールドカップの戦いが始まると言っても過言ではありません。

おめでとうございます、日本代表の皆さん。
ヨーロッパ、南米以外の国では唯一の本戦出場。
この本戦出場は、今後の日本サッカーに計り知れないものをもたらすと思います。