らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】カオスの街 新宿のお昼ごはん








自分は仕事柄、新宿によく行くのですが、新宿という街は本当に変わりました。

成田空港行きのバスターミナルがあるということもあるかもしれませんが、
外国人が非常に多い。
しかもヨーロッパ系、アフリカ系、東南アジア系、中国系、南米系、ありとあらゆる人種が集まっており、
様々な言語が新宿の宙を飛び交っています。

その光景は、自分が20年前にニューヨークに行った時の印象とほぼ同じで、
まさに今、新宿は人種のるつぼの街と言えます。

今回は、そんなカオスの街新宿で食べたお昼のエピソードを2つ。




「多国籍ラーメン屋」


自分はラーメンが好きで、よく横浜系といわれるラーメンをお昼に食べることがあります。
横浜系とは、いわゆる醤油とんこつ系のスープのガッツリ系のラーメンなんですが、
新宿のとある店に入りますと、店員は東南アジア系の男性1人だけ。

ひとくちにラーメン屋と言っても、注文取りなどはなかなか難しく、
麺の茹で具合やスープの濃さなどお客に選んでもらわないといけません。
このような細かい注文取りは日本ならではと言えるでしょう。

彼は無難にオーダーを取っていたのですが、
ちょっと常連の慣れた客が「麺カタ濃いめで」とオーダーしたところ、
彼は、「麺カタ」という意味がわからなかったのでしょう。
「メンカタ ・・・?」とそのまま固まってしまいました。

すると奥から陳と名札をつけた中国人の店員がやってきて、
「メンカタっていうのは麺が固めということだよ」
と、日本語で説明し、東南アジア系の彼は理解したのでした。

そのうち、お昼でどんどん店は混んでいき、
中国人と東南アジア人の二人では店が回らなくなってきました。

すると裏の勝手口より、いきなり極楽鳥のような髪型をしたヘビメタ系の男が舞い降りてきて、






二人に的確に指示をし、仕事をテキパキとやり始めました。
店の仕事はみるみるスムーズに回るようになり、事なきを得たのでした。


そして、出てきたラーメンのお味は、風味香る家系醤油とんこつのつけ麺。
おいしゅうございました。










「アングラ手ごねハンバーグ」


新宿というのは人がすごいものですから、
お昼時ともなると、どの店も人が並んでいて昼食難民になってしまうことがあります。

その日のお昼もまさにそうで、
自分はあてもなくお昼ご飯を求め、新宿の街をさまよっていましたが 、
その時ふと目に付いたのが、とある手ごねハンバーグの店。

今日はハンバーグでもいいなと思って、
地下1階と看板があるそのビルの、狭くて細い階段を恐る恐る降りて行きました。

地下の階段は薄暗く左側にあった扉を半ば手探りで開けますと、
手ごねハンバーグ店らしきものが確かにあります。

内装は中央アジア系?イラン系?辺りのような独特の雰囲気があり、
出てきた店員は国籍不明の日本語カタコトの謎の男(笑)






そして、この店、厨房が見当たらないなと思っていたら、
料理は奥の暗闇に設置されている謎のエレベーターによって店に運ばれてくるのでした(^_^;)

料理が来る直前、国籍不明の謎の店員が「これ肉の食べ方の紙です」と
ぶっきらぼうにテーブルに置いたのが、手ごねハンバーグの正しい食べ方を書いた紙。
それには、ハンバーグを最初に細かく全部切ってしまうと、
肉汁が流れて美味しくないので、少しずつ切って食べてください。と、
基本的ですが、美味しくお肉を食べるためのとても重要なことが書いてありました(笑)


出てきたお肉の味は、胡椒と塩だけで味付けをした大変シンプルなものでしたが、
大変おいしゅうございました。






ちょっと牛肉にしては肉の味が淡白のような気もして、
一瞬羊かなとも思ったのですが、まあ、こういう牛肉もあるでしょう。




自分は、いつもこういうお昼を食べて毎日を頑張っています(笑)