【5月総括】
今回は年末に倒れた恩師の方の病状の話を少ししたいと思います。
10日ほど前、胃からの出血で下血がひどく、
もって2日3日という連絡を受け、病院に行ってきました。
もって2日3日という連絡を受け、病院に行ってきました。
ご本人は意識もあり、快く自分を迎えてくれたのですが、
やはり体がだるく、お疲れのようで、
二言三言言葉を交わして、15分ほどで病室を後にしました。
しかし、その後、頑張られまして、
医者の言っていた2日3日はゆうに過ぎて、一週間ほどが経とうとしています。
医者の言っていた2日3日はゆうに過ぎて、一週間ほどが経とうとしています。
80代半ばともなれば、人間全ての臓器が衰えていますから、
病気などで臓器の一部に異変があれば、体全体が静かに死に向かっていきます。
それを見守る者としても、
ああ、時が来たんだなと悟って、静かに看取ることができます。
しかしながら、70代半ばくらいは、まだ体が元気なんですね。
病気の臓器以外は衰えておらず生きようとしている。
ですから、病気の臓器がその人を死に引っ張っていこうとしても、
他の健康な臓器が生きようと死から引き戻していく。
それが思いがけない延命をもたらすことはあるんですけれども、
病気が治癒して退院ということになればいうことはないんですが、
ただ入院の期間が長くなるということになりますと、
見守る側も、治るかもしれないという期待と駄目かもしれないという諦めが、
入れ替わり立ち代わりやってきて、
気持ちのアップダウンの連続で疲れ切ってしまう。
ご家族も年末から半年間の介護で、かなりお疲れの様子が見て取れました。
自分がどんな死を迎えるかは人間は選ぶことができませんけれども、
今の現代、安らかな死を迎えるというのは、
誰もが望むものですけれども、本当に大変なことだと思います。