さ行の作家
斎藤茂吉は伊藤左千夫(野菊の墓の作者)門下ですが、伊藤左千夫は正岡子規の門下なので、斎藤茂吉は正岡子規の孫弟子という関係になるのでしょうか。現在、日本では野球が国民的スポーツとなっていますが、明治の世になって間もなく、野球は日本に伝えられ…
10年ほど前に大泉逸郎さんの「孫」という歌が大ヒットしました。「なんでこんなに可愛いのかよ~♪」という歌詞に、誰しも一度は聞き覚えがあると思いますが、斎藤茂吉の随筆「孫」も、おおまかに言えば、ほぼ同じような内容です。結論を出してしまったので…
今年は歌人斎藤茂吉生誕130年ということだそうです。それにちなんで横浜の神奈川近代文学館で「茂吉再生 生誕130年 斎藤茂吉展」が開かれています。別に横浜に縁が深かったというわけではないようですけれどもね(^^;)斎藤茂吉というと教科書にも出て…
なんでも2012年の今年は、古事記の完成から1300年にあたるとか。青空文庫には「古事記」そのものはありませんが、鈴木三重吉「古事記物語」が収録されています。この作品は児童に読みやすいよう古事記を物語風にアレンジしたもので、古事記そのもの…
「刺繍」という美しい題名の小説がふと目にとまった。島崎藤村は非常に美しい詩も書く詩人でもある。刺繍を編むがごとく、どんな美しい言の葉を編んでいくのだろうかと読み始めた。主人公の大塚さんは五十を越える初老の男性で、会社を経営し、家には召使い…
斎藤茂吉といえば自分が思い浮かぶ歌はのど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて足乳根の母は死にたまふなり みちのくの母のいのちを一目見ん一目みんとぞただにいそげると郷里山形の母に対する想いを詠んだ短歌です。しかし斎藤茂吉が精神科医だとご存知でしたか?この…