「島原の乱」菊池寛

島原の乱というと天草四郎率いるキリシタンの戦いというイメージだが、

その実は関ヶ原で敗れた小西行長などの旧臣による蜂起で、直接には島原の松倉氏の圧政に対するものだった。

九州の諸大名十数万出陣するも苦戦。大将板倉重昌戦死。宮本武蔵も細川方として参戦し足を負傷したとか。 

結局数ヶ月の包囲の末兵糧が尽きたところを攻め込まれ一揆勢３万全滅。

原城には村の住人ごと籠城するパターン多く、老人や女子供容赦なく根絶やしに。

乱後、島原半島は無人の野となり移住政策がなされた。徳川の仕置きわめて過酷なり。
今も原城を掘るとロザリオなどの発掘があるという。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000083/card1363.html

島原の乱でキリシタンは根絶やしにされ、途絶えたかに思われた。
それから二百数十年後、明治の世になり外国人宣教師は古いグレゴリウス聖歌の調べを耳にする。
隠れキリシタンが二百数十年間歌い継いできた「おらしょ」
キリシタンの言葉で祈りの意。
https://youtu.be/-oS9wR67mDE