らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】新紙幣雑感














元号が平成から令和に変わるというニュースがあってから程なく、
新紙幣発行の発表ありました。


新紙幣は千円札北里柴三郎、五千円札津田梅子、一万円札渋沢栄一ということですが、
世の中というのは、止まっている時にはずっと止まっていますが、
動き始めるとどんどんと変わってゆく。
そんな感じがします。


まず、千円札の北里柴三郎
日本医学会、いや、世界医学界の巨人です。
夏目漱石野口英世と続いて文化学術系の選出ですが、
新しい千円札は裏がまた素晴らしい。
北斎富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」。




一万円札の裏でもよかったようなダイナミックさがあります。


五千円札の津田梅子。
明治の女性教育者のさきがけ。津田塾大学の創設者。

昔はヒゲのない男性や女性は紙幣が偽造されやすいという理由で採用されにくかったそうですが、
今は色々なハイテク技術で偽造防止しており、採用される人物が広がったとか。

そういうわけもあってか、五千円札は女性枠が続いていますね。

かように日本の紙幣は最も偽造されにくいハイテクを誇っているわけですが、
それゆえに紙幣の信用が高く、キャッシュレス化が進まず、
世界に遅れを取っているというのはちょっと皮肉な感じがします。


一万円札の渋沢栄一
日本資本主義の父というような彼の業績を考えれば、一万円札に申し分ないのですが、
いかんせん顔がちょっと地味ですね。
特徴に乏しいというか・・

そう思うと聖徳太子の一万円札はキャラが立っていて、大変重みがありました。






裏の東京駅の絵柄もちょっと分かりづらいですね。
個人的には思い切って、スカイツリーとかでも良かったのではないかと思います。


それにしても現行千円札の野口英世と五千円札樋口一葉


野口英世は、みんなにカンパしてもらった渡米費用を芸者遊びで全て使ってしまい、
恩師に泣きついたというようなお金にルーズな話には枚挙にいとまがない人ですし、






樋口一葉さんは没落士族で、当時高騰していた米相場で一発当てようと、
金持ちから相場資金を借りようとしましたが、
妾になれと言われて断念したというエピソードがあるように、
生涯お金に縁のない方でした。






ですから自分がお札の肖像になるなんていうのは、
本人達が聞いたら、ひょっとたら、ちょっとやめてくれよってところがあったかもしれません。
どうも今までご苦労様でした。


さて、ちなみに今回新札発行に合わせまして、五百円玉も変わります。
新しい五百円玉はこちらです。






デカくて財布に入らないな(^_^;)