らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【人物列伝】35 輪島功一









このブログ、自分が何を食べに行ったという記事をほとんど書かないブログですが、
それはまあ、あまり話題のお店を食べ歩きをしないということもありますが、
今回仕事のついでに寄ったところがあり、ちょっと記事にしてみました。



だんごの輪島






東京都の国分寺駅北口すぐそばにあります。
ボクサー輪島功一さんが経営している団子屋です。

だんご三兄弟が流行ったから、それに便乗して商売を始めたとか、そういうものではなく、
自分は団子が好きだから団子屋を始めた。
というのが、そのきっかけのようです。


さて、だんごの輪島ですが、
店主である輪島功一さんは残念ながら店内にはいませんでした。

たまに輪島さんが店内にいると、
むやみやたらにお客さんにサービスしてしまったり、
団子を焦がしてしまったり、経営が成り立たないということで、
なるべく店頭に立たせない方針だそうです(笑)






そして自分が買ったのはこれ。
だんご5本家族。





明らかにだんご三兄弟に便乗した商品といえますが(笑)
5種類のバラエティある団子が入っており、お値段400円。
食べてみますと、団子が柔らかくてなかなかの美味しさ。
家の近くにあったら、毎週必ずおやつで買いに行くレベルの美味しさです。



さて、この輪島功一さん。
一時期、テレビで、ガッツ石松具志堅用高という往年の名ボクサー3人で、
テレビバラエティに出演し、一斉を風靡しましたが、
その天然ボケの破壊力は凄まじく、
3人一体のような感じで扱われていましたが、
自分的には3人それぞれに印象が違います。

輪島さんは純真。具志堅さんは空白。ガッツさんは知恵が回る。
そんな感じです(笑)

自分は、輪島さんほどピュアな人はいないと思っています。
世の中、ピュア風の人に溢れていても、
真のピュアな人物にはあまりお目にかかれないものです。

両者の違いは何かというと、
損しないように生きようとしているかどうかということ。
様々なリスクが存在する現代においては、
なるべく損したくないという気持ちは致し方ないところもありますが、
それだけにピュアな人物の存在というものは、貴重になっていると言えます。


さて、輪島功一氏、失礼ながら、学のある人ではありません。
しかし、考えてみれば、学校などというものは、
まず他人の頭で考えて得た成果を、自分の頭に写し取る所であり、
そこから自分の頭で新たに考え出すことが肝要なのですが、
なかなかそこまでに至る人間はいません。
しかし、輪島さんはボクシングを通じて、自分自身の頭で考え、
試行錯誤しながら、人生の結論を得られてきたわけですから、
いわば、学校は飛び級してしまったというべきかもしれません。

思うに、ボクサーのトレーニングというのは、修行者の行にも似ています。
日々休むことなく、怠ることなく、丁寧に、丹念に自分自身をを磨き上げてきた。

古今東西の万書を読破した学者や思想家にも優るとも劣らぬ力が、
輪島さんの言葉には宿っているように思います。



「ちょっとでもチャンスをつかんだと思ったら、
少々無理をしても思い切っていくことだ。
そうしないとチャンスはものに出来ない。
完璧なチャンスなんてないんだから。」


「毎日、同じことを繰り返し続けるのが人生。
単純なこと、簡単なことの積み重ねが己の力になるんだ」


「練習は根性 試合は勇気」




遅咲きの25歳でデビューし、チャンピオンとなるも、
王座から陥落すること三度。
その度に自分を鍛え直し、リベンジに臨み、
二度もチャンピオンに返り咲いた、そのボクシング人生。
その素朴な言葉の中で、もし皆さんの心に届くものがあったのならば、
輪島さんの人生の歩みを知っておいても損はないのではと思います。