らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【字余りの歌】64 祝日無し







荒波の
三月末まで
休み無く
細く長くて
薄く生きるか


もぞ


荒波の(ように忙しさが押し寄せてきて)
3月末まで休み(祝日)もない
細く長く薄く生きてゆくしかないのか(-_-;)



本歌(参考歌)


大海の
磯もとどろに
寄する波
割れて砕けて
裂けて散るかも


源実朝




今年は祝日が土曜日に吸収されてしまうことが多く、
2月11日の「建国記念の日」、4月29日の「昭和の日」、
9月23日の「秋分の日」、12月23日の「天皇誕生日」の
合計4つの祝日が無駄になってしまうそうです(-_-;)
その結果、土日しか休みのない月が4つも発生(-_-;)
直近では、一番間近な祝日は3月21日春分の日ですから、
50日以上も祝日に巡り会わないことになります。
その哀しみと苦しみを和歌に綴じ込みました。

気持ち的には、この歌は、前の記事で紹介しました源実朝本歌取りで、
「荒波の」は「休み無く」にかかる枕詞となります(笑)

こんな歌でも・・
結構推敲が必要だったんですよ。

最後の七七の部分

細く長くて
薄く生きるか

としましたが、

薄く細くて
長く生きるか

にすべきか

長く薄くて
細く生きるか

とか(^_^;)

結局は、全体のリズムと最も重要なものを直接「生きる」の語句に繋げるべきとの判断から、
発表した通りとしました。

気持ち伝わりましたでしょうか(^_^;)