らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【アニメ】アパッチ野球軍 前編








自分は、正月にダラダラとマニアックな映像を見てしまう習性がありますが、
http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/13638908.html
今年もそれをやってしまいました。

今年見てしまったのは「アパッチ野球軍」。




1970年代初めに放映された野球アニメです。
オンタイムで見ていたのは、現在50代半ばくらいの方々でしょうか。

野球アニメといいますと、巨人の星をはじめ色々なものがありますが、
自分はこの「アパッチ野球軍」を強く推します。

このアニメの影響は大きく、
子供の頃、愛媛県でイメージされるものは、
夏目漱石よりも正岡子規よりも坊っちゃんよりも、アパッチ野球軍でした(笑)

どんなアニメかと申しますと、
まずはこのオープニングソングをご覧ください。




https://www.youtube.com/watch?v=CZRRDJs3dnQ




これで大体の雰囲気はおわかりになると思いますが、
これは土木作業員のアニメですか?というネットのコメントがあり、
ちょっと笑ってしまいましたが、
当たらず遠からずというところはあります(^_^;)
独特の土臭さと言いますか、今のスマートなイケメン全盛の現代とは隔世の感があります。


さて、そのストーリーですが、
主人公堂島剛は、もともと甲子園を制した超高校級の投手でしたが、
プロによる争奪戦により、父親が金の亡者になってしまったのに反発して、
父の目前で自らの利き手の左手に割れたビール瓶を突き立て、
二度とボールを握れない身体となってしまいます。
こうして選手生命を断たれた堂島は、恩師の勧めで、
四国愛媛県に在る過疎の猪猿村で野球部コーチの仕事を引き受けます。
しかし、その猪猿村は単なる山深い田舎というよりは、
文明以前の人間が住むような、すさまじい弱肉強食の掟に支配された村であり、
近隣の住民からは「アパッチ村」と呼ばれて恐れられている村落なのでした。

この部分だけでも、今なら放送アウトですね(汗)

原作は、スポーツ漫画の例によって、梶原一騎と思いきや、
「どてらい男」「あかんたれ」「細うで繁盛記」など、
大阪人情ものを書かせたら、右に出る人にいないといわれた花登筺

おひまでしたら、何はともあれこの第1話をご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=MRcdwu_OkSA

ご覧になったことを前提に話を進めますが、
内容について言いますと、
校長先生、教師の孫娘が女性として非常に危ない目に遭いながら、
「若さがあり余っとる」などと笑いながら言っている場合じゃない(汗)
その孫の美人の女教師も、生徒たちのことを
「最初は類人猿だったんですけど、だいぶマシになって、
これから人間並みに改造しようと思っています。」
と笑みを浮かべながら言う。

この二人、良い意味でも悪い意味でも、ただ者じゃないな(-_-;)

第1話の終わり方も、全く野球に繋がる気配がなく、
実は、この「アパッチ野球軍」、全26話のうち10話くらいまでは野球を全くしない(笑)
全員分の野球道具が揃うのは、16話くらいだったかな(^_^;)

では、何をしているかといいますと、
村派とダム派の住民同士の争いとか、
それに絡んだドロドロの村長選の確執などに終始しております。

毎回のタイトルも「他国者(よそもの)は刺せ」「白昼のダイナマイト」 「天狗岩の死闘」など、
野球とおおよそ関係がありません。

さて、気を取り直しまして、アパッチ野球軍メンバーの紹介をしますと、
冒頭の画像、テンガロンハットをかぶった、さらしを巻いた少年が網走。
網走というのは、父親が網走の刑務所から出所して、
四国のダム工事に流れてきたことからつけられたあだ名で、本名ではありません。

山で猿に育てられたモンキー。
人殺しが嫌いというポリシーをもつ。
って、こんなの当たり前じゃないですか(@_@;)

ダム工事のダイナマイト主任の息子で、
ダイナマイトで学校を爆破する
大事件を起こしてしまうが、
許してもらってチームに参加した発破(はっぱ)

気はいいのだが、いつも腹ペコで金がないため、
金の誘惑にすぐ負けてしまい、チームを裏切ってしまうオケラ。

村で唯一の商店の息子で、金で仲間を支配しようとしたがるコウモリ。

近づくと痒くなると、いつもチームメイトにからかわれているダニ。

イケメン好き大根足のおさげの女の子ダイコン。


といった一癖あるというレベルを遥かに超えたメンバー達。
自分だったら、この子たちをまとめ上げる自信全く無いな(-_-;)





 つづく
 後編は感動の(疑惑の?)最終回について書きます。