らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】2017年初詣 鎌倉鶴岡八幡宮






今年の初詣は鎌倉の鶴岡八幡宮に行って参りました。

昨年は川崎大師に行ったのですが、
http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/14613878.html
今年は、自宅により近い鎌倉の鶴岡八幡宮へ。

鎌倉は自宅から電車で10分ちょっとのところにあるのですが、
すでに自分の最寄りの駅で電車は通勤並みの満員状態。
イヤ~な予感がしたのですが、
一度乗りかかった舟と、そのままその電車に。
すると、イヤな予感は的中し、満員電車の乗客はほとんど鎌倉で降りたのでした(^_^;)

駅を降りて鶴岡八幡宮までは小町通りという繁華街があるのですが、
こちらはその様子です。





人、人、人で、人をかき分けて、
やっとのことで、鶴岡八幡宮に到着すると、
更に人、人、人の群れ(笑)







1月3日のお昼少し前に行ったのですが、
既に入場規制がかかっており、仕方なくその列の中に。

川崎大師と鶴岡八幡宮、毎年、同じくらいの参拝者数のはずなのですが、
昨年の川崎大師の方が遥かにスムーズに参拝できたように感じました。

おそらく、その理由はこれですね。





本殿に続く六十段の石階段。
ここに大勢の人が無分別に殺到すれば、将棋倒しの危険もあります。
ですから、人数を少しずつに区切って参拝するしかないんですね。
これが鶴岡八幡宮が人数以上に混む理由なんでしょう。

そんなこんなで、源実朝が受難した大銀杏の木などにも思いを馳せながら、
記事をお届けしようと思ったのですが、
そんな情緒を感じる暇などほとんどなく、
押すな押すなの列の中で、
とにかく本殿にたどり着いて、賽銭を投げ入れねばという
一点のみに意識は集中されたのでした(^_^;)

六十段の石段を上がると、下界に並んでいる人々の群れが一望にできますから、
振り返って写真の1枚も撮りたくなるのですが、
そこに警備員さんの一喝。
「後ろに神様はいらっしゃいません。前にいらっしゃいます。
そのまま振り返らず、前へ前へお進みください。」

シャレの効いた注意に思わずニヤリとしながら、
言う通りにそのまま本殿へ。

というわけで、その部分の画像はありませんので、
新聞社の撮ったこちらの映像をご覧ください。
https://youtu.be/bEDhSEVgycc


そして、ついに待ちに待った本殿に到着。
なんとか無事お詣りを済ますことができたのでした。






こちらは、帰り際に引いたおみくじ。
中吉ながら、なかなか素晴らしい短歌。

僅かでも、自ら真(まこと)を示すことができれば、
それは神に伝わり、千の願いが叶うことになる。
つまり、今、僅かでも自分にできることを一生懸命やれば、
全てが叶うことに繋がるということなのでしょう。

しかしながら、ひとつ気になるのは、病気の「神に祈りなさい」の記述。
これ、他のおみくじは、医者を選べとか、ちゃんと栄養を取れとか
具体的なアドバイスがあるのに、なぜ自分のは、神に祈れなのか(-_-;)

現代の医学で治癒不能な病にかかるも、
一心不乱に滝行か何かをして快癒するということかもしれませんね(^_^;)


そして最後に一言だけ。
鶴岡八幡宮の本殿に続く境内の参道の途中に、
大型のスクリーンが置いてあって、
テレビの番宣やCMなどを大音響で流していましたが、
これは要りません。
日本の神社の素晴らしさは、その静謐な雰囲気にあります。
スクリーンの大音響は、その静謐さを明らかに損ねていました。
初詣はエンターティメントのイベントなどではありません。

参道に並び、歩きながら、昨年の自分を振り返り、今年の自分を想像して、
思いを密にし、本殿に立ち、神の前でそれを願い、誓う。
そのような神事には、静謐な雰囲気というものが不可欠であると、自分は思っています。