【自分枕草子】冬の空にあるもの
冬の空にあるもの
空に向かっている葉の落ちた樹々の枝
音もなく流れてゆく淡い雲
明るくて薄い日の光
高い蒼空を突っ切る飛行機雲
先月、枕草子をずっと読みまして、
自分なりの枕草子を書いてみようという話をしましたが、
今回オリジナルテーマで一つ作ってみました。
思いの外難しいですね(-_-;)
作ってみて改めて気づいたのは、
枕草子というのは、単に思いついたものを
アトランダムに並べているというわけではなく、
短い言葉を並べる中で、
様々な内容のバリエーションや一定の言葉のリズムが工夫されており、
むしろ詩に近いのではないかということ。
同じようなもの、同じような色のものを並べても、単調になってしまいますし、
言葉が長すぎても説明的になり、文のリズムが損なわれてしまう。
また、並べられる言葉は、突拍子のないものは好ましくなく、
読む者に共感を得られるもの、
例えば、身近にありながら、ハッとさせられるようなものでなければなりません。
その微妙で、デリケートな空間の中に、調和があるといいますか、
そんなことを強く感じました。
皆さんも冬の空を見上げて何かみつけてみてはいかがでしょうか。
なかなか面白いものです。