らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【11月総括】





11月も終わりました。
11月のビックニュースは、
なんと言っても、アメリカ大統領選でトランプ氏が当選したことでしょう。


http://livedoor.blogimg.jp/makotokawai1805-makocchi/imgs/c/c/cc08a366-s.jpg

勝利に沸くトランプ陣営


それに対する世界共通の反応は「まさか」であったと思います(^_^;)
自分も、そのまさかの1人でして、予想することはできませんでした。

上の画像を見ますと、ひょっとしたら、トランプ氏自身もそうだったのかも(笑)




枕草子 第25段

すさまじきもの(寒々としているもの、白けているもの)


人事異動で任官できなかった人の家。
「絶対に大丈夫」と聞いて、以前の使用人で、
今は他家で仕えている者や田舎に引っこんでいる者もみんな集まってきて、
出入りする客の牛車で庭もいっぱいで、
家人が任官を祈って、神社へお参りするお供に、
私も私もとついていき、物は食べるわ酒は飲むわで大騒ぎ。

なのに、発表最後ぎりぎりの夜明けになっても門を叩く音もしない。
情報集めに前の夜から出かけて寒さに震えてながら使用人が、
ひどく気落ちした様子で戻ってきた折は、
待っていた者は結果を聞く気にもなれない。
任官を心から期待していた者はがっくりしてうなだれている。
夜も明けて、ぎっしりと詰めかけていた者たちが
一人、二人、そっと抜け出すように帰っていく。








アメリカ大統領選開票の状況をテレビで見てまして、
ヒラリー・クリントン陣営の様子はまさに、これでした。

枕草子のこの一節は、
まるでその現地レポートしたかのような臨場感を感じさせます。



さて、11月は何度かに分けて、枕草子をお届けしましたが、
いかがだったでしょうか。
もし学校で習った時とは違うものを感じられたのなら、
記事を書いた者として、嬉しい限りです。

なお、枕草子の最後の記事で、
自分なりの枕草子を書いてみたらという話をしましたが、
人に言う前に自分でやれというところから、
自分枕草子みたいなものを少し書いてみようかなと思っています。

自分で枕草子を書くということは、
例えて言うなら、オリジナルと同じモデルの絵を描いてみるのと似たところがありまして、
同じテーマで書くことで、
オリジナルの素晴らしさ、視点、工夫などが自ずから見えてくるという事もあります。


なお12月は、10月のゴッホ、11月の枕草子のようにシリーズものをやるには、
師走でもあり、ちょっとバタバタしていますので、
アトランダムに楽しい記事をと思っています。

それでは12月も、なにとぞよろしくお願いいたします。