らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

「枕草子」4 男編続き 清少納言






                                                 


                                               清少納言 肖像(おそらく想像図(^_^;))




男編続きです。

清少納言は夫橘則光とはうまく噛み合わなかったものの、
宮中では、なかなか人気があって、結構いろいろな男性にモテたようです。

有名どころでは、藤原斉信藤原行成という男性の名前が挙げられます。

藤原斉信は、先の記事で橘則光にしつこく清少納言の居場所を聞き迫った人ですね(^_^;)
枕草子で彼のお洒落ぶりについて述べた段もあります。


第79段

桜重ねの綾の直衣が非常に華やかで、
裏の色つやなどは何とも言えないほど清らかなのに、
薄紫染めの濃い指貫には、藤の花の折枝の模様を豪華に浮き織りにして、
袿の紅色の打った光沢など、輝くばかりに見えている。
紅色の下には、白や薄色の下着がたくさん重なっている。
狭い簀子に片足を下ろしたままで、少し簾の下近くに寄って座っておられる姿は、
本当に絵に描いたような、物語の中で素晴らしいと言われているような貴公子ぶりで、
この人こそが、絵巻や物語に出てくる人なのだというように見える。



清少納言の目が

になっているのが浮かぶようです。

また、昆布の話からしても、かなり押しの強い男性だったようですから、
イケメンでおしゃれで、ここぞという時に押しが強い。
無敵ですね(^_^;)


一方、藤原行成は、清少納言百人一首の歌のきっかけとなるやり取りをした人物で、
http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/9666645.html
小野道風藤原佐理と共に、三蹟の一人に数えられる書の大家。
ちなみに、藤原行成は、このような書をたしなむ人です。






酒脱な感じの文字を書く人ですね。
軽やかに舞うようでありながら、落ち着きもあるといいましょうか。
字が上手いというのは、平安の世では、
和歌を紙にしたためて詠んでやり取りしますから、
ある意味、顔以上にポイントが高かったのではないでしょうか。


しかしそんなにモテて、いろいろなタイプの男性をよく知っているはずの清少納言も、
男性に対して、このような疑問を枕草子に書いています。


第268段


男というものは、何とも類(たぐい)なき奇妙な心を持っている。
美しい女をほったらかしにして、
そうでもない女とつき合ったりしているのもおかしなことだ。

宮中に出入りする男性などは、数多くいる女性の中から、
特に美しい女性を選んで愛したらよいのに。
相手が自分には及びもつかない高貴な身分の女であっても、
美しいと思うのなら、命をかけても一途に恋愛するのがよい。
どこかの令嬢とか、まだ見たこともない未婚の女性などでも、美しいと聞けば、
どうにかして我が物にしたいと思うのが世の常のはずだ。

それなのに、わざわざそういう美人をスルーして、
女の目から見てもさほどよくないと思う女を愛するのは、いったいどういうわけなのだろう。




この清少納言の疑問について、男たる私、もぞがお答えします(^_^;)

美人とは、言ってみれば、刺激なのです。
それは男性にとって、そのエネルギーを与えてくれる最たるものであります。

刺激というものは、体力と気力が充実していなければ受け止め切れない、
強いエネルギーを持つものです。
ですから、アイドルの追っかけなどに見られるように、
若い人の方が総じて美人に対して貪欲であり、
年を取るとそうでもなくなるのは、そういうことです。
年配の方でも美人に対して貪欲な方は、
気力体力ともかなり充実していると見て良いでしょう(笑)

しかし、人間は刺激だけでは生きられない、
落ち着きと安らぎを必要とする生き物でもあります。
それは、あたかも食生活において、
必ずしも刺激的なものを常食とできず、
ご飯と味噌汁とお新香に回帰してゆくのと似たところがあります。

また美人というものは、
いつ他の男に盗られてしまうか気が気でないものであり、
そこに安らぎはありません(笑)
人によっては、美人の心を自分に繋ぎ止めるのに疲れ切ってしまう男性もいることでしょう。


以上、それらの理由から、清少納言の言う
「たいそう美しい女をスルーして、そうでもない女とつき合ったりしている」
ということが起こるわけです。
ということではないかと(笑)


しかし、清少納言は、この質問を自分のボーイフレンドにしなかったのでしょうか。

女性で、この記事を読んでくださっている皆さんも、
ご主人や息子さん、ボーイフレンドなど身近な男性に、この質問をぶつけてみたらいかがでしょうか。
面白い答えが出てきたらぜひ教えてください。