らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【9月総括】








10月も
なぜ続けない
クールビズ


もぞ



暑さ寒さも彼岸までという言葉がありますが、
ちょうどお彼岸の頃、首都圏でも20℃そこそこの気温となり、
夏も終わったかと感じたのですが、 
ここ数日、首都圏も、熱中症になるような暑さがにわかに盛り返し、
夜もクーラーがないと眠れないほどとなっています(-_-;)

そんな折り、会社の掲示クールビズ強制終了のお知らせが。


クールビズは9月で終了しますので、
10月からはネクタイと上着着用での就業をお願いいたします。」


どんなに暑くても、10月から衣替えという行事を遵守するその精神は、
良く言えば、意思の強靭さと律儀さを、
悪く言えば、日本人の応用力の無さを感じさせます(^_^;)

暑ければ12月でも半袖でもいいはずですし、 
寒ければ8月でもセーターを着てもいいはずです(笑)

とはいうものの、
そういう自分も、10月に備え、夏用スーツをクリーニングに出し、
冬用のぶ厚いスーツとネクタイをスタンバイ致しました(^_^;)





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ところで、或るブロ友さんの記事で、

「秋は生と死のはざまに置かれた季節。
夏と冬をつなぐとは、いにしえではつまり生と死をつなぐ不明瞭な存在。」

という叙述が目を惹きました。

なるほど秋は、生の夏と死の冬を繋ぐ季節で、
死に向かってゆく季節だったのかと思い到りました。

死とは何か。
自分的には肉体が死ぬこと。
肉体が死ぬということは、肉体が無くなってしまうのですから、
必然的に人間は、死することのない精神を省みていくことになります。

精神を省みるとは、己が何に感じ入り、共鳴したのか、
つまり、自分の内なるものが何から成っているのか確認すること。

それをどのように確認するかと言えば、
その最たるものは芸術に触れることでしょう。

芸術とは人が感じたこと、考えたこと、
いわゆる、形が無いものをギリギリまで凝縮して、
形あるものに昇華したものです。
文学でも絵画でも音楽でもそうです。

様々の人々の人生の末に生み出された芸術作品に触れ、
自分が共鳴したものを集めて、貼っていくと、それは自分自身の形となります。

偶然かどうかはわかりませんが、
「芸術の秋」なる言葉、すなわち秋に芸術を愛でるというのは、
冬という死の季節に向かっていくにあたり、
死することのない自己の精神の形を明らかにしてゆく営み。
まさに秋の季節にふさわしいものではないかと感じた次第です。


10月は、その秋にふさわしく、
読書や絵画の記事を静かに書いていきたいと思います。