らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【テレビ番組】大河ドラマ「真田丸」1









今年も新しい大河ドラマが始まりましたね。
今年のタイトルは「真田丸」。
戦国武将真田幸村を主人公とした戦国ものですが、
今はゲームの人気キャラにもなっており、 
歴史に興味のない若い人にも非常に名を知られた武将であります。





実は昔、大河ドラマではありませんが、
NHKで「真田太平記」というドラマをやっておりまして、それををDVDで見たことがあります。



非常に名作で、それと見比べてみるというのも良いかもしれません。
その時、真田幸村を演じていた草刈正雄さんが、30年を経て、
今回は父親の真田昌幸役をやるということでありますし、
また、この真田太平記渡瀬恒彦さんの兄信之役が秀逸だったのですが、 
今回の大泉洋さんがどのように演じるかというのも楽しみです。

脚本は三谷幸喜さんですが、彼は歴史をよくご存知でいらっしゃる。
いつぞやの大河ドラマの脚本家で、
私の強みは歴史を知らないことなどとうそぶいていた方がいましたが、
自分はそんな歴史ドラマの脚本は認めません。
歴史ドラマというのは、しっかりと歴史の基本的エピソードを知ったうえで、 
それを脚本家の個性でデフォルメするのが面白いのであり、
歴史的事実を知らずに自由に脚本を書くというのはデフォルメではなくデタラメです。
それでは歴史上の人物に名を借りたファンタジーになってしまいます。

それに比べると三谷幸喜さんの脚本は少なくともデタラメではない。 
デフォルメの仕方については好き嫌いはあると思いますけれども、
歴史的エピソードを認識した上で、脚本を書いていらっしゃるように見受けられます。

三谷さん脚本の第1回で、オッと思ったのは、 
高嶋政伸さん演じる関東の覇者北条氏政が、飯の椀に汁をかけながら食事をしているシーン。
実はこれは北条氏政の将器に関する有名なエピソードがありまして、
それに則っているものと思われます。
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/special/subject/subject02.html
そういうところをさりげなく出して、キャラクターの性格を描写するところなど心憎いところであり、
これから楽しみなところでもあります。

そして、題名の「真田丸」。
歴史をご存知の方であれば、これは大阪の陣において真田幸村が作った大阪城の出城を
意味するというのは周知のことですが、
そういう従来の意味に縛られず、
真田という一つの小さな船が大海に漕ぎ出していくというイメージで
真田丸のネーミングを捉えているというのは、
なかなか面白いアイデアだと思いました。


今回の「真田丸」、いろいろと誉めましたけれども、
視聴するかどうかは五分五分というところです笑

1回45分の放送を1年間で50回というのは、
ドラマの尺としては、やはり今の時代的に長すぎるような気がしますね。

それから、もうひとつ、オープニングのヴァイオリンの曲、
クラシック音楽っぽくて大変気に入っています。
プロコフィエフのような現代的な節回しと、パガニーニのような情熱的なメロディを
併せ持ったような魅力といいますか。
服部隆之さんが作曲し、新進気鋭のヴァイオリニスト三浦文彰さんが弾いているそうですが、
彼のヴァイオリンの音色は濁りがないクリアな感じがとてもいいですね。
一度ライブで彼の演奏を聴いてみたいものです。