らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】2016年初詣 川崎大師











遅ばせながら、皆様、あけましておめでとうございます。

さて、この年末年始はかなり機動的に動き回りまして、
正月二日には、昨年、インフルエンザのため断念した川崎大師の初詣に行って参りました。

川崎大師といいますと、日本でも三本指に入る初詣客を誇るところですが、
なんとその初詣の総参拝人数は300万人(@_@)
日本人の40人に1人は川崎大師に初詣している計算になります。

というわけで、正月に川崎大師に詣でているであろう
雲霞のごとき人波に半ば恐怖を抱きつつも、
意を決して出掛けてみたのですが、
行ってみると、確かに混んでいることは混んでいますが、
将棋倒しになるような混み具合ではなく、
のろのろながらも参道の列は止まることなく進み、
大山門の200mくらい前から入場規制のため、随時、列は止まりましたが、
30分ほどでほどなく中に入ることができました。








献香所では、お線香の煙と炎がもうもうと立ち込めており、
咳き込む人続出(^_^;)




体の悪いところにこの煙をなでつけると快癒するとのことですが、
ほぼ全員、もうもうと満遍なく全身に煙を浴びており、
おそらくスモークされたようにひと味ちがう体となったことでしょう(^_^;)
しかし、線香の匂いが服に染み込んでなかなか取れない(汗)



そして帰りに買った川崎大師名物久寿餅(くずもち)。
見た目は餅そのものですが、
こんにゃくと餅の中間的なつるっとした感じの食感で、
きな粉と黒糖をかけて食べます。
冷っこいデザートという感じのものですが、
そんなにたくさん食べられるものではありません。

こちらが自分の買ったその久寿餅です。




いきなりテーブルにきな粉をこぼしてしまっていますが(^_^;)
これで一人前のボリューム。


ところで日本人は無宗教と言われて久しいですが、
この初詣の様子を外国人が見たらとても無宗教には見えないでしょう。
下手したら1時間待ち、2時間待ちの行列を作ってまで、
数百万人の人がきわめて短期間のうちに祈りの場を訪れるというのは、
世界でもイスラム教徒のメッカ巡礼ぐらいじゃないでしょうか。

http://eedu.jp/blog/wp-content/uploads/2013/09/zekkei_q125.jpg


メッカ巡礼は年に一度に300万のイスラム教徒が集うと言われていますが、
くしくも川崎大師の初詣の参拝者も300万人で、
その他にも200万人以上の初詣客の神社仏閣は10に及びます。
その大多数が寺社にお賽銭を捧げ、御札や絵巻を買う。
外国人が見たら、その信心のパワーに驚いてしまうかもしれません。
初詣はいわば世俗的習俗的な行為であり、
宗教的行為とは言い難いという人もいますが、
自分的にはその世俗的習俗的な行為こそが日本人の独特の宗教的行為であり、
神と人間の関係は支配し支配されるものというよりも、
いつも身近にあり渾然一体として人々に寄り添う、
いわば無自覚なものであるという感覚があります。
これについては いろいろな考え方がありますし、
突き詰めれば面白い議論も出てくるのですが、それはまた、いずれ。

それでは、皆様、今年も何とぞよろしくお願いいたします。