【クラシック音楽】ショパンコンクール2015 三次予選1
三次予選はショパンのピアノソナタ若しくは前奏曲が課題曲となります。
自分は、ショパンのピアノソナタがとにかく好きなんです。
ところが、どこが好きなのと言われるとなぜか言葉に詰まってしまう。
しかし、これこれこういう理由で好きですという好きは、
ステージとしてはレベルが低いのではないかと思うのです。
最上の好きというものは、
理由はわからないけど、もう、とにかく好き。という好き。
なぜならば、理由のある好きは、既に形のはっきりとした、
なぜならば、理由のある好きは、既に形のはっきりとした、
ポーランドの方は名前の読みがわからないですね(^_^;)
見たくれは、部屋でずっとゲームをしていて、
お腹がすいてコンビニでご飯を買いに来たような風ですが(失礼)
彼の奏でる音楽は、これ以上ないくらい繊細で、
オルゴールのようにコロコロと可愛らしく響く、この上なく美しい演奏。
目をつぶって聴くと、女性が弾いているのかしらと思ってしまう。
どうして、男でこのような美しい世界を表現できるのだろうと本当に感心してしまう。
最初から最後まで心地よい気持ちにひたっていられる。
しかし、自分は、ショパンの音楽の本質は魔であると感じます。
その可憐で美しいメロディーの奥に 、
心臓をぎゅっとわしづかみされ、何かが滴っているような、
そういう苦しみを秘めたというか、
上手く表現できないけれども、得たいの知れない心の葛藤のようなものを感じさせる。
そうすると、彼のショパンは綺麗すぎると感じます。
見たくれは、部屋でずっとゲームをしていて、
お腹がすいてコンビニでご飯を買いに来たような風ですが(失礼)
彼の奏でる音楽は、これ以上ないくらい繊細で、
オルゴールのようにコロコロと可愛らしく響く、この上なく美しい演奏。
目をつぶって聴くと、女性が弾いているのかしらと思ってしまう。
どうして、男でこのような美しい世界を表現できるのだろうと本当に感心してしまう。
最初から最後まで心地よい気持ちにひたっていられる。
しかし、自分は、ショパンの音楽の本質は魔であると感じます。
その可憐で美しいメロディーの奥に 、
心臓をぎゅっとわしづかみされ、何かが滴っているような、
そういう苦しみを秘めたというか、
上手く表現できないけれども、得たいの知れない心の葛藤のようなものを感じさせる。
そうすると、彼のショパンは綺麗すぎると感じます。
二次予選の演奏でも彼女を取り上げました。
背筋がピンと伸びた堂々たる演奏。
小曲ならば勢いで押し切ることもできるが、
ソナタのような大曲というのは勢いだけでは押し切れない。
その場の勢いだけではごまかせない恒久的な人間力、
肉体のスタミナ、精神のスタミナ、そのようなものが必要となるけれども、
彼女は間違いなくその両方を兼ね備えている。
ひっそりと語りかけるような音が素晴らしい。
音の一つ一つがクリアで、光り輝いてキラキラしている。
そして、それは表面的なものでなく、心の芯奥を揺り動かす美しさがある。
秋のたそがれの、自然をつつみこむ陽の光のような演奏。
しんと波打つように静かな中で、ピアノの音だけが鳴り響いてゆく。
先の記事のブーニンの演奏とは対極ながら、
同じように、会場の聴衆を支配してしまう魅力ある、そして力のある演奏だと思う。
https://www.youtube.com/watch?v=P6S3QCBgV-c&index=1&list=RDP6S3QCBgV-c
2:34:00~ Krzysztof Ksiazek
3:32:00~ ケイト・リュウ
背筋がピンと伸びた堂々たる演奏。
小曲ならば勢いで押し切ることもできるが、
ソナタのような大曲というのは勢いだけでは押し切れない。
その場の勢いだけではごまかせない恒久的な人間力、
肉体のスタミナ、精神のスタミナ、そのようなものが必要となるけれども、
彼女は間違いなくその両方を兼ね備えている。
ひっそりと語りかけるような音が素晴らしい。
音の一つ一つがクリアで、光り輝いてキラキラしている。
そして、それは表面的なものでなく、心の芯奥を揺り動かす美しさがある。
秋のたそがれの、自然をつつみこむ陽の光のような演奏。
しんと波打つように静かな中で、ピアノの音だけが鳴り響いてゆく。
先の記事のブーニンの演奏とは対極ながら、
同じように、会場の聴衆を支配してしまう魅力ある、そして力のある演奏だと思う。
https://www.youtube.com/watch?v=P6S3QCBgV-c&index=1&list=RDP6S3QCBgV-c
2:34:00~ Krzysztof Ksiazek
3:32:00~ ケイト・リュウ
小林愛実さん(日本)
三次予選にただひとりだけ残った日本人演奏家なので、
どうしても気になってしまう。
でも、彼女の演奏を聴くのは、なぜか怖い。
しかし、三次予選は絶対聴かなければと、おそるおそる聴いてみた。
最初、綺麗にピアノの音は鳴り響いていたけれども、浅いと感じた。
肌の表面でころころと心地よく響くが、心の中まで入ってくるものが無い。
誤解を恐れず言えば、これが続けば、彼女はファイナルには進めないと感じた。
しかし、ソナタ、特にその葬送の楽章のあたりから音色がぐっと変わった。
深みのある美しい音色。語りかけるような音楽に無駄な部分は次第に感じられなくなってゆく。
さらに圧倒されたのは、最後のスケルツォ 作品20。
心をえぐるような迫力、そして存在感。
人を感動させるものはスマートであるはずがない。
なぜなら、スマートというのは、自分を取り繕って隠しているものであるから。
どうしても気になってしまう。
でも、彼女の演奏を聴くのは、なぜか怖い。
しかし、三次予選は絶対聴かなければと、おそるおそる聴いてみた。
最初、綺麗にピアノの音は鳴り響いていたけれども、浅いと感じた。
肌の表面でころころと心地よく響くが、心の中まで入ってくるものが無い。
誤解を恐れず言えば、これが続けば、彼女はファイナルには進めないと感じた。
しかし、ソナタ、特にその葬送の楽章のあたりから音色がぐっと変わった。
深みのある美しい音色。語りかけるような音楽に無駄な部分は次第に感じられなくなってゆく。
さらに圧倒されたのは、最後のスケルツォ 作品20。
心をえぐるような迫力、そして存在感。
人を感動させるものはスマートであるはずがない。
なぜなら、スマートというのは、自分を取り繕って隠しているものであるから。
自分の中にあるものを全てさらけ出してこそ人に感動を与えられる。
この音楽は、心の中にある、もがき、葛藤というものを深くえぐって音楽に託した。
そして、孤独と、束の間に訪れる静謐な安らぎ。
小林さんの演奏は、それを見事に引き出し、自分に教えてくれた。
やはり、彼女は素晴らしい。尋常ではない才能の持ち主だと思う。
でも、まだまだできる人だと思う。それを感じる。
このコンクールでぜひそれを聴いてみたいと思う。
もしよろしかったら、できたら、
彼女の第三次予選の演奏全て聴いてみてください。
クラシック音楽に触れてない方でも、きっと得られるものがあるはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=Irn1YYi3QkA&index=3&list=RDP6S3QCBgV-c
2:29:00~