らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【テレビ番組】新巨人の星



 

大河ドラマ金子みすゞクラシック音楽など、
書かなければならぬ記事はたくさんあるのですが、
何かいまひとつ筆が乗らず・・・
で、気晴らしに書いたこの記事の筆が、なぜかすいすい進むこと進むこと(笑)
というわけで今回はこちらの記事をお送りします。
リラックスして読んでいただければ(^_^;)


先日映画で「ヘンゼル&グレーテル」という、
いわゆる、広く世に知られているおとぎ話の続編で、
10年後立派に成長して魔女ハンターとなっている兄妹の活躍を描いた映画がありました。
http://dvd.paramount.jp/h_g/
 
ドラマや物語の続編というのは、誰もが気になるものでして、
最終回の後、主人公は一体どうなったんだろうと思うのは世の常であります。

今回紹介するのは、おそらく、昭和世代なら、
ほとんどの人がご存知だと思われる野球アニメ「巨人の星」 。
最終回でパーフェクトゲームを達成するも、
魔球の連投による左腕の酷使で、野球生命を絶たれてしまった主人公星飛雄馬

その後、その星飛雄馬がどうなったかを描いた作品です。

悲劇のパーフェクトゲームから星飛雄馬は世間から姿をくらまし、
親友の伴宙太やライバル花形の必死の捜索にもかかわらず、その行方はしれませんでした。

しかし、或る日、父星一徹は銭湯への帰り道、
草野球のメンバーから、不思議な代打助っ人の話を聞かされます。
サングラスをかけ、その容貌ははっきりしないものの、
ジャイアンツの帽子をかぶり、 一打席3万円で代打を引き受ける謎の助っ人の男。
それこそが 5年間行方不明で皆が探し求めていた星飛雄馬その人でした。

父一徹の日常生活圏内で、
巨人の帽子をかぶって、代打屋のバイトをしていたのですから、
雄馬も、もうそろそろ見つけて欲しいと思っていたのかもしれませんね(^_^;)

雄馬は球界復帰を強く希望しており、
親友伴宙太が、それに全面的バックアップをします
(自分が役員をしている父親の会社の金をふんだんに使って(^_^;))。

大リーグでミッキー・マントルジョー・ディマジオという殿堂入り選手を育てた
名コーチであるビル・サンダーを招聘。
打者としての再生の猛特訓をします。

その時、ビル・サンダーは、飛雄馬の隠れた身体能力に気付きます。
それが飛雄馬の父一徹の言う、大どんでん返し、
すなわち右投げ投手へのコンバートということなのですが、
頭を抱え、眉間に流れるような大汗を流しながら、
大どんでん返しを連発する父一徹に、見ていて笑いが止まらないですが、
昔、子供の頃、テレビで見ていた、とんねるずねるとん紅鯨団という番組で、
大どんでん返しというのがありましたけれども、
多分ここから取ったんだと思うんです(^_^;)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AD%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%82%93%E7%B4%85%E9%AF%A8%E5%9B%A3
 
星飛雄馬の巨人復帰熱望は、
就任一年目で最下位にあえぐ長嶋監督の知るところとなり、
右投手再生復活の期待込みで打者として球界復活することになります。

そこで当時、昭和50年前後のセリーグの選手たちと対決することになるのですが、
そのプレーを生で見たことない自分からしますと、
非常に豪華と言いますか、
巨人の王、堀内、柴田、高田、
広島の衣笠、山本浩二、外木場、
中日の鈴木孝政高木守道、谷沢、
大洋の平松、シピン
阪神の田淵、掛布、江本、川藤など、
往年の名選手たちがアニメで勢揃いしていて、思わず目を奪われます。
しかもアニメの絵が特徴をとらえていて、本人に、非常によく似てるんです。

その中で最大のライバルは阪神の掛布選手なんですが、





掛布選手と星飛雄馬との殺人スライディング対決は、
これはもはや野球というよりもエスパー対決のようなもので、
説明不可能なため、もう見ていただくしかありません(^_^;)
このツッコミどころ満載の、ハチャメチャな対決の
一番おいしいところを持っていってしまっているのが、やはり長嶋監督でして、
掛布と星の激突を目の当たりにして、カッと目を見開くや、
その手があったのか!というセリフに思わず大爆笑。

このように少々野球をデフォルメしすぎてギャグ化してしまっている新巨人の星ですが、
ストーリーが右投手再生になってからは、まともな野球の話にシフトチェンジしております。

その口火となるオールスターゲームでの、
海門田のライト大飛球にタッチアップの阪急福本を、
イチローもびっくりのレーザー送球で、本塁刺殺するシーンは
思わず拍手してしまうほどの感動的な場面でした。

主人公星飛雄馬の動向もさることながら、
昭和50年代プロ野球が盛んなりし時に親しんだ方々にとっては、
懐かしく、格別なものがあるのではないでしょうか。


たかがアニメといわれるかもしれませんが、
しかしながら、大袈裟かもしれませんが、
なかなか感じ入るところもあります。
それは、人間というものは、一体何に惹き付けられるものなのだろうかという問いに対して、 
人間というのは、上手く器用に立ちまわる人間に対してではなく、
不器用でも、不屈の意志をもって、ひたすらに一途に、あることに打ち込んで、
立ち向かっている人間に惹き付けられ、
自分の持っているものを割いて与えてやろうと思うものなのだと。

そういうことを、時には笑いながら、感じ取ることができるのが、
この作品の醍醐味というわけです。
まあその説明も苦しいところがあるのは否めませんが(^_^;)


謎の代打屋
https://www.youtube.com/watch?v=E0FuTzu4S0g
 
 
 
好きなものを見ていただければ・・・