らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】「怒りの葡萄」



 
自分、葡萄(ぶどう)が大好きなんです。
夏はスイカ、秋は葡萄ですね。
冬は冬で好きなフルーツはあるんですが、
いずれ、また、その話をすることもあるでしょう。

それで、秋の初め、とても忙しかった時分、
会社帰りに、深夜2時まで営業しているスーパーに立ち寄って、
葡萄を一房買いました。

帰って食べた葡萄の、みずみずしくて、甘くて、
美味しかったこと、美味しかったこと。

よおし、これなら忙しい日々を乗り切れる、
毎日ちょっとずつ食べようと思い、
冷蔵庫に入れておいたのですが、
次の日から怒涛の荒波の日々が押し寄せ、
出張やら休日出勤やらなんやらで、
もう、とにかく生きるのに精一杯で(^_^;)
家は寝に帰るだけの場所になり、
冷蔵庫を開けることもなく、
その中身の存在など記憶の彼方に消えてしまっていました。

それから、いつの間にやら1ヶ月近く経ちました。
或る週末、久しぶりの丸一日のお休みで、
朝早くお腹がすいたので、
起きて冷蔵庫の中を物色しておりました。

久しぶりに見る冷蔵庫の中は悲惨な状態で、
賞味期限切れの納豆、豆腐、牛乳を初め、
たくあんのようにふにゃふにゃになった大根など、
様々な食品の残骸がそこにありました(^_^;)

その中でふと野菜室の奥を見ますと、
異様な酸味を放つ葡萄の姿が(-.-;)

取り出してみると皿の上の、あのみずみずしかった葡萄が、
なんと、しわしわのオールレーズンになっているではありませんか(汗)

オ~ルレーズン♪思い出の朝♪オ~ルレーズン♪

なんて言っている場合ではありません。
(参考)https://www.youtube.com/watch?v=KHTNiXfjJVM

あのみずみずしかった葡萄が、すっかり変わり果てたむごい姿に(-.-;)
こんな哀しいことはありません。

しかし一見、レーズンそっくりのその姿形に、
ひょっとしてレーズンとして食べられるんじゃないかと一瞬思ったりもしましたが、
干からびたフルーツとドライフルーツの区別もつかなくなってしまったほど、
よほど惜しかったのか…
一瞬口の付近まで持っていったものの、
動物的直感により、これはヤバいと感じ、結局捨てました(^_^;)


くそ(-.-;)、こうなったら山梨あたりの葡萄食べ放題の葡萄狩りに参加して元を取ってやる。
という小市民的発想がむくむくと頭にもたげてきましたが、
計算すると葡萄狩りで元を取るためには、
20房くらい食べないとダメなんですよね(^_^;)

20房はちょっと厳しいなあ~(汗)

ちなみに食べ放題、一番元が取れないのはリンゴ、梨の類だそうです。
確かにリンゴや梨なんて2個か3個食べれば十分ですものね(^_^;)


それはさておき、この記事を書くにあたり、惜しむらくは、
きれいにオールレーズンと化した葡萄の画像を撮らずに、
そのまま捨ててしまったことです。
いや、干からびた葡萄の画像など世間に発信するべきでないから、
これで良かったのかも…(^_^;)


そして、忙しい日々は残念ながらいまだに継続中です(-.-;)


 

果物も
干からび居たる
冬の朝



もぞ