らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】宇宙葬



 
あれはいつの時だったか、
いつぞや会社の人達数人とお昼を食べに行った後、
食事後の雑談で、
その時ニュースで話題になっていた宇宙葬の話で盛り上がりました。

その話題になっていた宇宙葬とは、遺灰の一部をカプセルへ納め、宇宙へ打上げ、
カプセルを搭載した人工衛星は、地球の周回軌道に乗り、
数カ月の間、90分に1周の周期で地球を周回。
数ヶ月の周回の後、遺灰を載せた人工衛星は大気圏に再突入し、流れ星となって燃え尽きる。
というものです。
なんと費用はたったの20万円(@_@)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MTYU7P6S972I01.html

墓地だって買えば高いですし、墓参りだって行くとなればなかなか面倒なものです。
それが20万円で全ての憂いが解決。
空を見上げればいつでも亡くなった人と再会することができるなんて
なかなかロマンチックじゃないですか。
そしてなによりも星になって、
宇宙から青い地球をいつまでも見守っているっていうイメージが美しい。

話を聞いていて、
手間ひまのかかる墓地などにおさめられずとも、
自分的にはこの宇宙葬で全然いいかもしれないと思いました。

しかし、その時です。
席の一番端に座って今まで黙っていたMさんがおもむろに口を開きました(^_^;)

「それっていうのはロケットに遺体を乗せるんですか?」

彼女に対する受け答えはたまたま隣の席にいた自分がするはめに(-.-;)

「だ・か・ら・、さっきもみんなで話していたけど遺骨だよ。遺体じゃなくて。」

「そうなんですか。遺体じゃないんですね。ふーん。」

彼女って話に加わって聞いているようで、
全く話を聞いていないことがよくあるんです(-.-;)

「当たり前じゃん、遺体をそのまま発射基地まで運ぶの大変だし、
遺体をたくさん乗せたロケットって、なんだか怖くない?」

「いえ、私はそれほど怖くないですよ。」

その時、向かいの席の人がMさんにツッコミを入れました。

「Mさん、宇宙葬どう?ロマンチックじゃない?」

それに対して彼女、
「いやあ~私は空の上はどうも落ち着かなくて…土の中でじっとしている方が落ち着きます。」

…あんたは蝉みたいな女だ・・


それから、少し間が開いて、宇宙葬の話もほとんど収まった頃、
Mさんが今更ながら、くすくす笑い出しました。

「どうしたの?」
 
とおそるおそる聞くと(-.-;)

彼女曰わく、
「やっぱりもぞさんの言った通り、遺体だとマズいですよね。
だって大気圏に突入して、ロケットがバラバラに壊れて、
中からボロンって遺体が出てきて宇宙に漂ったらやっぱり怖いですよ。」

それを聞いた瞬間、自分の遺体がロケットからボロンと出て、
大気圏に放り出され宇宙に漂うシーンを想像してしまいました・・・
そして、そのシーンが頭から離れなくなってしまった自分・・・

Mさんめ~、自分の安らかな宇宙へのロマンをめちゃくちゃにしやがって~(^_^;)





Mさんによる以前の被害記事