らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】冬季オリンピックの思い出

 

よく考えてみると、今年は2月には冬季オリンピック、6月にはサッカーワールドカップ
スポーツイベント盛りだくさんの年なんですよね。

そこで今回は、冬季オリンピックの思い出の話をしたいと思います。

冬季オリンピックは、夏季オリンピックに比べると、
一般的には地味といいますか、規模が小さい印象がありますが、
近年の日本選手の活躍により、
自分的には夏季オリンピックより強く印象に残っているものも数多くあります。

その中で一番印象に残っているものを強いて挙げるとするならば、
やはりこちらになるでしょう。




1998年長野オリンピック男子ジャンプ団体。

先のリレハンメルオリンピックの金メダルほぼ確実の最後のジャンプで、
エース原田雅彦選手がまさかの大失速。
日本は無念の銀メダルに終わりました。

その雪辱を期して臨んだ長野オリンピック
ここで、またとんでもないドラマが待っていました。

1本目、岡部選手、斎藤選手の素晴らしいジャンプにより首位に立った日本。
しかし三番手の原田選手がまさかの大失敗ジャンプ。
日本はメダル圏外の4位に後退してしまいました。

誰もが脳裏によぎったリレハンメルの悪夢。
しかし最もそのプレッシャーがのしかかっていたのは、
間違いなく、当の原田選手自身だったでしょう。

途中雪による中断などもあり、
日本中が悶々とした思いで競技を見守ったに違いありません。

再開した2本目。
トップの岡部選手の大ジャンプにより再び首位に立った日本。
二番手の斎藤選手もそれに続き、原田選手の飛行を迎えました。

この時、日本中がテレビに向かって祈るような気持ちで見ていたことと思います。

ジャンプ台の長い助走を経て、思い切って踏み切った原田選手。

伸びてくれ…伸びる…伸びる伸びる伸びる
よおし!
立って…立って…立ってくれ!

見事、計測不能の起死回生の大ジャンプ!

オリンピックが終わって会社の同僚とその時の話をしたら、
「俺、原田のジャンプの時、
思わず自分もV字飛行の姿勢とりながらテレビ見ちゃったよ。」

その気持ちすごくわかります(^_^;)

原田の大ジャンプは、見ていた皆さん、拍手喝采というよりは、
ほとんどの人がホッとして脱力したというのが
正直なところではないでしょうか。

最も脱力して腰が抜けていたのは、
当の原田選手でしたけれども(笑)

普通成功する者って、それなりの余力が残っているものなのですが、
原田選手は本当にギリギリで…
よくあんなギリギリな感じで
成功ジャンプが飛べたなあと正直思います(・_・;)

そして最後の船木選手のジャンプを見守る日本中の人々。

「ふなきぃ~」と腰が抜けたような声でつぶやく原田選手に、
思わずちょっと笑ってしまいましたが、
その声援に見事に応え、船木選手は手堅いジャンプを見せ、
日本は前回のアルベールビルの雪辱を果たす
堂々の金メダルを獲得しました。

ここで初めて日本中の人々が、
拍手喝采で喜びを露わにすることができたことでしょう。

その直後の原田選手のヘロヘロの泣き笑いのインタビューが話題となりましたが、
それを見ると、思わず、こちらも笑いながら貰い泣きしてしまうのですが、
あ~、本当に長い間、彼は最後の最後まで
孤独にプレッシャーと闘っていたんだなあ…と。

そんな手に汗握る名シーンを、今度のソチオリンピックでも新たに見られればと思います。

なお、冬季オリンピック特集のテレビ番組があれば、
長野オリンピック男子ジャンプ団体の映像が出てくると思うので、
ぜひご覧になってみてください。

何度見ても感動を新たにする素晴らしさがあります。



http://www.youtube.com/watch?v=7rtuOyEypDo
こちらはダイジェストで、ライブには臨場感は劣るものの、
なかなかいいまとめをしていると思います。
「ふなきぃ~」の名場面も収録されています(^^;)

http://www.youtube.com/watch?v=XnxKC61Cy-g
こちらは金メダルを決めた直後のインタビューの様子。
原田選手いい味出してます。
いい意味で、気取りのない素の人間の姿なんだなと思います。