らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】睡眠に関する人体実験について



 
自らを実験台とし、人間の記憶の性質を解き明かしたエビングハウスに捧ぐ…


8月総括でも述べましたが、
ここのところ勤め先の仕事が非常に忙しく、
満足に睡眠も取ることができないような日々がずっと続いておりました。
最初は、もう眠くて仕方なかったのですが、
眠い眠いといくら唱えても、眠気は許してはくれず、
さらに眠い眠気を浴びせかけてくるものです(^_^;)

ならば、どうせやられるのなら、死中に活。
肉を切らして骨を断つ。
虎穴に入らずんば虎児を得ず。
むしろ自分に立ちはだかる眠気に向かっていって、
その正体を明らかにし、今後の参考になるような法則を収集しようと決意した次第です。

冒頭のエビングハウスは、自らが被験者となって
人間の記憶に関する様々な実験を行い、
膨大なデータを収集して、その性質を解き明かしました。
その最たる成果たるエビングハウス忘却曲線というものを
皆さんもご存知ではないでしょうか。



 
自分もエビングハウスほどでないにしろ、
睡眠について自己の経験則的なデータを収集し、
より良い睡眠とのつきあいを成し得るように
今回の実験を思い立ったというわけです。
大げさにいえば(^_^;)

以下の方法は、デスクワーク中心の、睡眠時間4~5時間ほどにおいて、
一応の成果を収めたもので、
肉体労働系及び睡眠時間が4時間以下という場合においても、
有効かどうかは定かではありませんので、ご注意ください。


まず大前提として、
「睡眠は長いから充足感があり、短いから充足感がないということは、必ずしもいえない。」
ということを明らかにする必要があります
睡眠の充足感を得るには、一定のリズム感ある生活を保つことが重要である。
ということを頭に入れていただけたらと思います。

それでは各論をいくつか申し上げます。
「朝起きる時間は必ず決まった時間であること」

寝に入る時間は帰宅時間などにより、
どうしてもまちまちになってしまいますが、
起きる時間を守ることで、
1日の規則正しいリズムのスタートを確保することができます。
これは地味ですけど、意外に重要なことで、
それに加えて、適度に汗をかく運動をするか、シャワーを浴びるなど
一旦完全に体を覚醒させることが必要です。
寝ているのか起きているのか曖昧な状態というのが、
最も良くない状態と記憶してください。


「食事はしっかり摂取すること。
ただし満腹になるまで食べてはいけない」

長時間起きているということは、
考えている以上に体力の要ることで、
食事による栄養補給は絶対不可欠な要素です。
眠くて食欲がない…という状態は、
すでに体の健康状態を損ないつつある証拠です。
ですから必ず食事をきちんと摂取するように。特に朝ですね。
その場合、次に述べることとも関連しますが、
よく噛んで食することが重要です。
サプリメントによる補充なども有効であると思います。

ただし満腹感を感じるまで食べてはダメです。
満腹感は睡眠の最良の友なのです。
ですから全く物足りない腹五分目くらいにして
1日4~5回くらいに分けて食事を摂れればベストに思います。


「ガムを常時噛むことは非常に有効」

ガムを噛むということに対し、
日本人はどうしてもマイナスイメージを持ちがちですが、
ガムを噛むということは、2つの意味で眠気を遠ざける効用があります。
ひとつは、アゴによる咀嚼は、脳への刺激と直結しているということ、
もうひとつは、噛むという行為は一定のリズムを作り出すことであるということ。
ですから二重の意味で、眠気に有用であるといえます。
時と場合により、常にガムを噛むということはできないでしょうが、
絶対お勧めです。
自分もこのところ、日に20枚はガムを噛んでいます(^_^;)
ガムが苦手な方はスルメでもよいと思います(^^;)


「10~20分の昼寝は値千金」

お昼休みなど同僚とお喋りなども楽しいのですが、
できれば短時間の仮眠を取ることをお勧めします。
20分の昼寝は、2時間の夜の睡眠に匹敵するほどの
質のよい睡眠を含むもののように思います。
仕事移動の電車やバスの中の仮眠も有効です。
適度な昼寝は、例えていえば、
長時間で緩んだ梱包の紐を、もう一度締め直すようなものです。


「睡眠の貯金はできないが、借金返済ができるというのは本当」

すなわち、日曜に長時間寝て、
次の月曜~土曜の短眠に備えるという貯金型の寝溜めはできませんが、
月曜~土曜の短眠の部分を日曜に寝溜めするという
借金返済の形の寝溜めは有用ということです。
しかし夕方まで寝るというようなことをしてはいけません。
なぜなら、次の日からのリズムを取り戻すのが困難になってしまうからです。

ですから、せいぜい昼頃までの睡眠に留めておくのがよいと思います。


このような事項を守って生活しますと、
最初はしんどいところもありますが、
次第に自分のリズムを掴んで慣れてきます。
慣れてきた状態というのは、いわゆる脳が弛緩した状態でなく、
常に適度に緊張感が持続しているといいますか、
ある意味、非常に集中力に満ちた状態でもあります。
そして夜寝る時も、床について30秒以内で寝られます(^_^;)

自分のように、強いられて短眠を迫られる場合もそうですが、
何かをやりたくて時間を増やしたいという方にも、
一考の余地あるものですので、ぜひ試してみてください。

短期間の数ヶ月行うだけでも有用ですが、
一生続けられるようであれば、
それはとても大きな財産になるような気がします。

自分も、若い20代の頃は、
時間よりもお金やモノに気を取られていましたが、
少し年を取ってきて(^^;)、
時間というものが、お金では買えない、
何ものにも代え難いかけがえのない貴重なものに
感じられるようになってきました。

この記事では、字数の関係もあり、
いわゆる根幹部分のみの説明にとどまっていますので、
質問のある方はどうぞご遠慮なく。
自分の経験した範囲でしかお答えできませんが、
一緒に考えてゆくことはできると思いますので。