らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【プロレス】5 オペラ座の怪人 ザ・ブラックハーツ

 
このタイトルを見て、なんだ、またミュージカルの話かと思われたことかと思います。

確かに「オペラ座の怪人」は、
「キャッツ」同様、もしくはそれ以上に、
世界的に有名なミュージカルです。




自分も劇団四季の舞台で一度見たことがあります。
が、自分的には「キャッツ」などと比べると
今ひとつその良さがピンとこないところがあります。

いつぞやの記事でも申し上げましたが、
ミュージカルはダンスに注目することが多いんですけれども、
オペラ座の怪人」って、基本しんみりとした話じゃないですか。
もしかしたら、怪人が笑顔でダンス全開というシーンが見当たらないので、
物足りなさを感じてしまうのかもしれません。


というわけで、ミュージカルの舞台に印象薄い自分は、
オペラ座の怪人」というと、こちらの人達を思い浮かべてしまうのです。




この白いマスクに見覚えがないでしょうか。

そう、ミュージカルでオペラ座の怪人がかぶっていたマスクです。
実は、オペラ座の怪人というプロレスラーが実在するんです。
正確には、オペラ座の怪人「ザ・ブラックハーツ」といいます。

一応フランスのオペラ座から来たというふれ込みで、
リングへの入場音楽は、「オペラ座の怪人」のテーマをそのまま使っています。

リングインすると彼らの儀式が始まり、お互いにマスクを取るのですが、
その仮面の中から現れたものは…

というのは、まあ、この映像を見てみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=7ov-IVNxf4s
結構グダグダですけれども(^_^;)
ちょっとだけ我慢して…

しかし、この「オペラ座の怪人」、
なかなか人気が出ず、完全に名前負けしています。
たぶん日本で知っている人は、1000人くらいではないかと思います。
今、この記事を読んでいる皆さんも、
そのマニアックな仲間入りしちゃいましたね(笑)

自分なりに人気が出ない理由を分析しますと、
3つほど思い当たります。

まずキャラとしての完成度が低いのではないか。

オペラ座の怪人のテーマが場内に流れて、姿を現した時は、
その異形のいでたちに、一瞬、おおっ!?と思うのですが、
なんというんでしょう、なにか挙動不審で思い切りが悪い。
それに、仮面を脱いじゃうと普通の覆面レスラーになっちゃうんです。

もうちょっとオペラ座の怪人キャラを引っ張る何かが欲しい。
しかし、その何かはわからない(^_^;)


次に、ずっと見ていると顔が苦しそう。

映像を見ていただければわかりますが、
あの類のピタッとしたマスクは、非常に呼吸が苦しそうです。
あれでよく動けるなあと感心したりもします。
試合途中に苦しくなると自分でマスクを広げて
呼吸したりしていますが、
何か切なさのようなものを感じます。


そして最後に、必殺技がショボい。

オペラ座の怪人フラッシュ」というような派手な決め技はありません。
オリジナルの必殺技は、2人ともほぼ同じ外見なので、
知らぬ間に二人が入れ替わっているというものです。
だから相手は、弱らせたはずのオペラ座の怪人の体力がいきなり回復しているので、
面食らい、体力的のみならず精神的にも消耗してゆく…
のかどうかは知りませんが、
映像のアナウンサーのしゃべりからしますと、
そんなことを言いたげです。

映像でも、
「彼らは入れ替わりがあるんですよねえ、注意しなければ。」
としきりに入れ替わりをアピールしています。

が、背中のタイツの形が明らかに違うんです(^^;)
ある意味、アナウンサーのしゃべりが一番面白いかも(^_^;)


以上、この辺りが、自分の気付いたところですが、
オペラ座の怪人」の名に恥じぬよう
是非とも頑張って欲しいものです。

ちなみに冒頭の画像「プロレス怪人の館」というのは、
怪奇系レスラーの入場音楽を集めたCDで、
オペラ座の怪人」の他には、
殺人鬼兄弟(チェーンソーブラザーズ)、地下墓地の管理人(クリプト・キーパー)、
冷凍仮面(ジ・アイスマン)、人喰い大魔神ジャイアント・キマラ)、増殖する悪夢(フレディー)などなど、
いちいちツッコミを入れたくなるようなプロレスキャラが満載となっております。

そして、この中に我らが誇る
「東洋の神秘」ザ・グレート・カブキもランクインされています。
(参考記事)http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/10310255.html
カブキさんは、こういう人達と同一線上に並べられていたんですね(^_^;)