らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

団栗(どんぐり)忌(仮)  宮澤賢治

実は、先週の9月21日は宮澤賢治の命日でした。

この前、記事でも書きましたが、
正岡子規の命日は糸瓜忌と呼ばれており、
他にも、芥川龍之介は河童忌、太宰治は桜桃忌などと名づけられていますが、
宮澤賢治にはそのようなものがありません。

それならばと、自分で考えてみたものが、
「銀河忌」「団栗(どんぐり)忌」「山猫忌」などといったところなんですが、
どうでしょうか(^_^;)

皆さんもいいものを思いついたら、ぜひ教えてください。

ちなみにタイトルの『団栗(どんぐり)忌』は、
お気に入りの絵画を壁掛けする感じで、
(仮)として勝手に掲げたものです(^_^;)
なにとぞご了承のほどお願いいたします。


さて、これまで宮澤賢治作品の記事を、
いくつか書かせていただきましたが、
賢治を知る作品を教えて欲しいと問われれば、
自分は3つの作品を挙げます。
もちろん、それは主観的で自己流の考えによる推薦です。
 
よだかの星」なども非常に捨て難いのですが、
 
宮澤賢治の本質に迫るという観点からいいますと、

1つは「注文の多い料理店 序」。
http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/3009469.html

これは作品を読む際の心構えのようなものを、
賢治自身が読者に語っており、
様々な宮澤賢治作品に触れる前に、ぜひ読んでいただきたいものです。


2つ目は「銀河鉄道の夜」。
 http://blogs.yahoo.co.jp/no1685j_s_bach/7999091.html
 
人間はどのように生を全うすべきか。
という賢治のライフワーク的な作品であり、
賢治自身何度も書き直した作品。
永遠の未完成とも称される美しい作品です。


そして3つ目が、「虔十公園林」という作品。

巷ではあまり有名とはいえないかもしれません。
では、なぜこの作品を挙げたのか。

それは、この作品の主人公虔十(けんじゅう)の生き方が、
宮澤賢治の生き方そのものといっていいほど、
ある意味、瓜二つであり、
予言めいたものすら感じるところがあるからなんです。

宮澤賢治の人生と重ね合わせる感じで、
ぜひ読んでいただけたらと思います。

この記事と一緒に作品の記事を掲載しようとしましたが、
ちょっと修正箇所が直せてないので(^^;)
明日にでも掲載します。

なお、ここで紹介した作品は全てネットの青空文庫で読めます。
どうぞお読みになってみて下さい。