らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【父の病】4

二泊三日の滞在で何とか諸々の目星もつき、
あっという間に最終日になってしまいました。

その日、最後に父を見舞うと
前日と同じように、寝息ともいびきともつかぬ音をたてて寝ていました。

しかし自分が病床のすぐ横に近づき、
「お父さん、自分はとりあえず今日帰るからね。また来るから。」
と手を握って、耳元に語りかけると、
今まで閉じていたまぶたがパチッと開いて、
自分の顔をじっとみつめるのです。

医者はこれを意志によるものではなく、刺激を受けた方向に反射しただけだと説明します。

確かに目と目が向き合っていても、見つめあう感じにならない、
つまり父の目の視点が定まっていないのでそう感じるのですが、
果たしてこれが、単なる反射のような生体反応なんだろうか…
と、少々違和感のようなものも感じました。

まあ自分の親ですから、願望希望のようなものも多分に含まれているでしょうけれども、
直感的にそう感じたのは事実です。

最終日の夕飯は家族全員で外食しました。
弟は仕事に行きましたので、母と弟の嫁、弟の子供3人と自分の6人だったのですが、
弟の子3人は、小学校5年生を筆頭に女女男の三兄弟で仲が良く、なかなかいい子達です。

父が倒れた時、三人とも病床で大泣きしたそうで、
そのキレイな涙に洗われただけでも、父は幸せ者だと感じました。

諸々の役割分担も、病院や万が一のセレモニーについては弟、
父の資産や関連書類の管理は長男である自分と決め、
母には役割を分担せず自由にしてもらい、
何か決めようとする時には必ず相談して意見を求めるようにしようと、弟と決めました。

これからどのように父の容態が推移するのか人智を超えたもので、全くわかりませんが、
どのような結果が訪れたとしても、甘んじて受け入れるしかないと思っています。

まあどこの家でも同じだと思います。

しばらくはどっちつかずの状態が続くかもしれませんが、
どちらにしても父にとって一番良い選択を、家族でよく話し合って、
決めていきたいと考えています。

発病から一週間経った父の容態は、通常の良くなったり悪くなったりの波の中にあるようで、
それなりに安定はしているようです。

ですから、この一連の父の記事も、今回で一旦締めにしようと思います。
今後はまた実家に帰った時など、変化があった時に不定期に記事を書こうと思います。

重々しい記事の数々に付き合っていただきまして、
どうもありがとうございました。

次回から通常の記事に戻ります。
皆さんのブログにもまたお邪魔して、
楽しいおしゃべりもしたいですね。