【閑話休題】七歩詩 もたんもぞ編 新年会にて
昨日は会社の新年会でした。
自分は日頃仕事上接点のない課長の横に、座ることになりました。
年は四十代半ばの方です。
仕事上接点がないというものの、私的に会話したことが何度かあり、
以前三国志の話などで盛り上がったことがあります。
ですからちょっとした兄貴分的な存在ではあります。
宴もたけなわの頃、課長は非常にフレンドリーに
「もたんくん、最近は何か面白いことしてる?」
と尋ねてきました。
それに対し、自分は
「そうですね~、昨年から詩とか和歌とか俳句を詠むようになりました」
と答えました。
すると
「えー、君はそんなガラじゃないけどなあ。
じゃあひとつここで詩を作ってみてよ。
三国志の七歩の詩みたいに、
「会社」という文字を使わずに、会社のことを詩にできる?」
という注文を出してきました。
ここで、ご存知ない方のために三国志「七歩の詩」の故事を、
自分は日頃仕事上接点のない課長の横に、座ることになりました。
年は四十代半ばの方です。
仕事上接点がないというものの、私的に会話したことが何度かあり、
以前三国志の話などで盛り上がったことがあります。
ですからちょっとした兄貴分的な存在ではあります。
宴もたけなわの頃、課長は非常にフレンドリーに
「もたんくん、最近は何か面白いことしてる?」
と尋ねてきました。
それに対し、自分は
「そうですね~、昨年から詩とか和歌とか俳句を詠むようになりました」
と答えました。
すると
「えー、君はそんなガラじゃないけどなあ。
じゃあひとつここで詩を作ってみてよ。
三国志の七歩の詩みたいに、
「会社」という文字を使わずに、会社のことを詩にできる?」
という注文を出してきました。
ここで、ご存知ない方のために三国志「七歩の詩」の故事を、
七歩歩く間に詩を作れと命じ、
もし出来なければ国法に照らして死罪に処すと命じます。
その詩のお題は「兄弟」。
その代わり「兄弟」という文字を詩に使ってはいけないとの条件をつけます。
曹植はそれに従い、すぐさま詩を詠みました。
「豆を煮るに豆がらを燃やし
豆は釜の中に在りて泣く
本是れ同じく生まれしに
相煮ること何ぞ太だ急なる」
それは豆を兄弟に見立てた詩で
「豆も豆がらも、もともと同じものから生まれ出たのに、
豆がらで、豆を煮るとは、あまりにも無情ではないか」
と兄弟で争いあうことを嘆いたもので、曹植の代表作とされる作品。
兄の曹丕は曹植の詩の才能を認め、処刑を取りやめた。
と、こんな感じです。
自分はちょっと考えて、
思いついたものがありましたので
なんとか作ってみました。
予めお断りしますが、
これは詩というよりギャグですね(^_^;)
「会社」
泳いでいるのか
浮かんでいるのか
もし出来なければ国法に照らして死罪に処すと命じます。
その詩のお題は「兄弟」。
その代わり「兄弟」という文字を詩に使ってはいけないとの条件をつけます。
曹植はそれに従い、すぐさま詩を詠みました。
「豆を煮るに豆がらを燃やし
豆は釜の中に在りて泣く
本是れ同じく生まれしに
相煮ること何ぞ太だ急なる」
それは豆を兄弟に見立てた詩で
「豆も豆がらも、もともと同じものから生まれ出たのに、
豆がらで、豆を煮るとは、あまりにも無情ではないか」
と兄弟で争いあうことを嘆いたもので、曹植の代表作とされる作品。
兄の曹丕は曹植の詩の才能を認め、処刑を取りやめた。
と、こんな感じです。
自分はちょっと考えて、
思いついたものがありましたので
なんとか作ってみました。
予めお断りしますが、
これは詩というよりギャグですね(^_^;)
「会社」
泳いでいるのか
浮かんでいるのか
濁った水の中で
口をパクパクさせ
うつろな目で
口をパクパクさせ
うつろな目で
水の上の
青い空を
いつも見上げている
腹を上にして
浮かんでいる仲間には
見向きもせず
おまえは一体
どこに向かおうとしているのだ
もう意味もなく
水槽の中を
うろうろしたり
そんな濁った目で
人間を見るのを
よしたらどうだ
詩の雰囲気の元ネタは、学校の教科書に必ず載っている、
高村光太郎「道程」の「ぼろぼろな駝鳥」という詩です
(検索すれば作品見られます。青空文庫には収録されていません)。
しかし、作った詩?ギャグ?を聞いた課長は、妙に黙りこんでしまって
「そうか…なるほど」
と急に暗くなってしまいました(^_^;)
「あの~、これギャグですよ」
と言っても
「わかってる。そうか…」
とため息などついたりしています。
でもどんなに明るい話題を振っても、暗いままなんです。
詩とは違い、まあまあいい会社だと思っていたんですけどね、
富士山もよく見えますし。
どうしてそんな風になっちゃったか説明してくれないと、
年明けから非常に不安なんですが…
なにがそんなに彼の心に、ずしんと来たんでしょうか(^^;)
なお、新年会の話題は、このあと二次会に行ったカラオケ編に続きます(^_^;)たぶん
青い空を
いつも見上げている
腹を上にして
浮かんでいる仲間には
見向きもせず
おまえは一体
どこに向かおうとしているのだ
もう意味もなく
水槽の中を
うろうろしたり
そんな濁った目で
人間を見るのを
よしたらどうだ
詩の雰囲気の元ネタは、学校の教科書に必ず載っている、
高村光太郎「道程」の「ぼろぼろな駝鳥」という詩です
(検索すれば作品見られます。青空文庫には収録されていません)。
しかし、作った詩?ギャグ?を聞いた課長は、妙に黙りこんでしまって
「そうか…なるほど」
と急に暗くなってしまいました(^_^;)
「あの~、これギャグですよ」
と言っても
「わかってる。そうか…」
とため息などついたりしています。
でもどんなに明るい話題を振っても、暗いままなんです。
詩とは違い、まあまあいい会社だと思っていたんですけどね、
富士山もよく見えますし。
どうしてそんな風になっちゃったか説明してくれないと、
年明けから非常に不安なんですが…
なにがそんなに彼の心に、ずしんと来たんでしょうか(^^;)
なお、新年会の話題は、このあと二次会に行ったカラオケ編に続きます(^_^;)たぶん