らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【字余りのうた】38 桃椿





「嵐の中咲きみだれる椿の花を見て詠む」



桃椿
花の底まで
濡れにけり



今日の横浜は朝から台風と見まがうような大風と大雨の一日でした。

こんな日は家に居たかったのですが、
どうしても済ませなくてはいけない用事がありまして、1時間ほど外出しました。

傘をしっかりと持たないと飛ばされてしまうような天候でしたが、
ある民家の玄関先に、桃色の椿が咲きみだれており、
折からの大雨で花びらはしっとり濡れて、風に大きくゆらゆら揺れておりました。

椿の花が雨に濡れて、ゆらゆら揺れている艶っぽい様子に思わず目がとまり、一句詠みました。

椿について調べてみると非常にたくさんの種類があるんですね。
日本のものだけで二千種ほどだそうです。
その中でも花の色が桃色系のものの名前を取り出してみると

曙、古城の春、菊月、常満寺、越の香、雛鶴、奥侘助、淡八朔、朝顔、無動花、
千羽鶴、宝の輝、谷間の鶴、琴姫、追憶、春曙紅、美鈴、羽衣、頬紅、乗蓮の春、
不老庵、乙女椿、桜里、晩霞、花仙山、静、埋火、清明、淡粧、初化粧

などなど

なんと奥ゆかしい名前ばかりではありませんか。
自分が見たのは「頬紅」という椿のようです。

今日見て抱いた印象にぴったりな感じですね。