【万葉集2011】23 蓮葉は かくこそあるもの
今回最も感じ入った歌は
蓮葉(はすらば)は
かくこそあるもの
意吉麻呂(おきまろ)が
家なるものは
芋(うも)の葉にあらし
長意吉麻呂(ながのおきまろ)
蓮の葉とは
こんなに立派なものであるのか
そうすると私の家に生えているのは芋の葉らしいね
前回は正岡子規が身近なものを素朴に読んだ歌として着目していたという視点からの解説でした。
今回は伝承料理研究家の奥村彪生氏が短歌に詠まれている「うもの葉」に着目して解説しています。
この番組はこのように歌が重なることがありますが、選者により歌の切り口が違うので、
蓮葉(はすらば)は
かくこそあるもの
意吉麻呂(おきまろ)が
家なるものは
芋(うも)の葉にあらし
長意吉麻呂(ながのおきまろ)
蓮の葉とは
こんなに立派なものであるのか
そうすると私の家に生えているのは芋の葉らしいね
前回は正岡子規が身近なものを素朴に読んだ歌として着目していたという視点からの解説でした。
今回は伝承料理研究家の奥村彪生氏が短歌に詠まれている「うもの葉」に着目して解説しています。
この番組はこのように歌が重なることがありますが、選者により歌の切り口が違うので、
その違いを楽しむという魅力もあります。
奥村さんは基本的に子規と同じ立場に立ちながら、少々アレンジを加えた解釈をされています。
即ち意吉麻呂が宴の席を盛り上げるために、
奥村さんは基本的に子規と同じ立場に立ちながら、少々アレンジを加えた解釈をされています。
即ち意吉麻呂が宴の席を盛り上げるために、
よそのお宅の高貴なご婦人に比べると、我が家の妻は里芋の葉のように野暮ったいな、
とおどけてみせたというのです。
この後、奥村さんは里芋の味は甘みも適度で、粘り気もほどほどにあり、何度食べても飽きないので、
この後、奥村さんは里芋の味は甘みも適度で、粘り気もほどほどにあり、何度食べても飽きないので、
意吉麻呂の奥さんも夫を飽きさせない良妻だったのだろう、とフォローらしきものを入れています。
でもこれは女性の立場からすると、フォローになってませんよね(^_^;)
それはさておき、奥村氏は万葉時代の里芋料理を再現しています。
・まず洗って皮付きのまま茹でます
・親芋についていた落ち口を小刀で落として全体を布巾でくるむと皮から実が飛び出します
・串にさして直接味噌を塗って炭火で焼きます
以上です(^_^;)
万葉時代って調味料にバリエーションがないから、前に紹介した鰻料理でもそうでしたけど、
でもこれは女性の立場からすると、フォローになってませんよね(^_^;)
それはさておき、奥村氏は万葉時代の里芋料理を再現しています。
・まず洗って皮付きのまま茹でます
・親芋についていた落ち口を小刀で落として全体を布巾でくるむと皮から実が飛び出します
・串にさして直接味噌を塗って炭火で焼きます
以上です(^_^;)
万葉時代って調味料にバリエーションがないから、前に紹介した鰻料理でもそうでしたけど、
同じような調理になってしまいますね。
里芋は稲と同じ古い時代に日本に渡来したもので、万葉時代「いも(うも)」といったら里芋のことだそうです。
それではサツマイモは?
時代がずっと下って江戸中期の徳川吉宗の時代に初めて栽培されました。全然新顔ですね。
奈良県では今でも月見の席で、稲の豊穣を願って必ず里芋を食するとのことです(^^)
里芋は稲と同じ古い時代に日本に渡来したもので、万葉時代「いも(うも)」といったら里芋のことだそうです。
それではサツマイモは?
時代がずっと下って江戸中期の徳川吉宗の時代に初めて栽培されました。全然新顔ですね。
奈良県では今でも月見の席で、稲の豊穣を願って必ず里芋を食するとのことです(^^)