らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】「ふうすけ」エピローグ

それからほどなく弟が結婚して長女が産まれたりで、
にわかに実家は慌ただしくなり新しい犬を飼うどころではなくなった。

ところが数年が経ち、母から「また犬飼ったよ」というメールが来た。

なんでも弟に次女が誕生し、その子ばかり大人がかまうので、
長女の姪っ子がへそを曲げて少々偏屈になってしまったとのこと。
これはいけないとウチの両親が犬を買い与えたということらしい。

今年実家に帰った際、新しく飼った犬を見てきた。

黒のミニチュアダックスフントであることは、今までと一緒だが、
今回は女の子が飼い主なので、オシャレなロングヘアーのやんちゃな男の子って印象。

名前は最初姪っ子が考えたものがあったようだが、
父や弟がよく間違えて「ふうすけ、ふうすけ」と呼んでいたので、
いつの間にやら「ふうちゃん」と呼ぶようになってしまったらしい(^_^;)

姪っ子はまるで弟の面倒をみるように優しく接しているらしく、
三代目ふうすけもそれに応え彼女によくなついているらしい。
「ふうちゃん、おいで」と姪っ子が言うと、
小さい姉御の後ろを短い足でけなげにちょこちょこついてゆく。

姪っ子もすっかり偏屈な部分が消え性格も優しくなり、
妹の世話もよくするようになったということだった。

このまま普通にいけば、彼女が中学生くらいになるまで三代目ふうすけと一緒に成長することになる。
どうか大人になってもふと思い出すような出来事をこれから積み重ねていって欲しい。
 
心からそう思う。自分と弟のように。



我が家の三代のふうすけの物語おしまい