らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【テレビ番組】必殺シリーズ


子供の頃「必殺シリーズ」が放映されていて、
友達と必殺ごっこなる遊びをしていました。
一番人気があったのは三味線の勇次。
中条きよしさんが演じていた役で、
三味線糸を武器に相手を吊し上げて仕留めます。
藤田まことさん演じる中村主水は子供心に地味であまり人気ありませんでした。
子供の頃見たのはシリーズの最後の方だけだったのですが、
最近神奈川のローカル局必殺シリーズを再放送しており録画して見ました。

その中で「仕切人」という中村主水が出演しない勇次がメインの作品があります。

花は咲いても人は泣き
その泣き声は蝉時雨
月は晴れても心は闇で
逃げてさ迷う雪の中
一年三百六十五日
鴉の鳴かぬ日はあれど
悪人笑わぬ日とてない
恨みを断ち切る仕切人
浮世の気晴らしなすってくだせえ

の口上で始まるのですが、中村主水がいない分、
個性的な技を持つキャラが大勢出てきて楽しい作品に仕上がっています。

三味線の勇次はメインキャラですから吊り技も多岐に渡り、
能役者を舞台上の吊りの演出と見せかけて仕留めたり、
最終回の偽勇次対決では技にひと工夫してかろうじて勝利を収めたり、
勇次ファン必見の作品です。

あと「血を見るのが嫌いなんでね」とバールのような鋼鉄製のキセルで、
相手の脳天から眉間の辺りまで陥没させて仕留める高橋悦史さん。

タスキのロープで作ったリングで、
バウンドした相手にプロレス技でトドメを刺す芦屋雁之介さんなど、
これは時代劇というよりも江戸時代を舞台としたマンガですね。
それだけに笑って見られる気楽さがあります。

これら必殺シリーズの再放送を最初の方から見ましたが、
初めはちゃんと時代劇しているんですよね。
中村主水のさわりが少しコミカルなだけで。

沖雅也さん出演の仕置屋稼業などはシリアスとコミカルがちょうどいいバランスで好きな作品です。
沖雅也さんがクールな仕事人を演じ非常にかっこいいんです。

それがシリーズがどんどん進むにつれてコミカルな要素が増していき、
最後の方はコミカルというよりグダグタな感じです。

シリーズ中「仕切人」「仕置屋稼業」だけは保存しておこうかと思ってます。

でも再放送しなかった幻の作品があるんです。
「翔べ! 必殺うらごろし」って知っていますか?
摩訶不思議な力を持ち太陽の光を浴びることにより
超人的な能力を発揮する中村敦夫さんを中心に、
記憶喪失の元殺し屋で本能で標的を仕留め、
とどめを刺した後鬼気迫る表情で捨て台詞を吐く市原悦子さん。
人並みはずれた体格ゆえに女扱いされず世をすね男として生きてきた和田アキ子さん。
中でも、冬の枯れすすき野を、
鎌をもって疾走する市原悦子さんはかなり恐怖の映像だそうです(^_^;)

なおシリーズのオープニングや劇中に朗々と演奏されるトランペットの音色。
とても気に入っていました。素晴らしくうまいですね。
トランペットというと必殺シリーズのテーマが今でも頭の中で鳴り響きます(^^)