らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【字余りのうた】21 雨煙る

「梅雨降る朝の散策にて詠む」



雨煙(けぶ)る
朝白(しら)む街に
傘ひとつ



今回は俳句です。
首都圏は夜半から時折雨が激しく降る、あいにくの天気となっています。
こんなときにも散策するのかと驚かれるかもしれませんが、
風がよほど強くなければします。

しかしながら今日みたいな朝はいつもすれ違うジョギングの人も居らず、
傘をさした酔狂な人間が独りとことこ歩いているだけでした(自分のことですが(^_^;))。
コースとしてはみなとみらいなどの街が見渡せる丘の上に登ったりするのですが、
数時間続いた雨のせいか街全体が白く煙っており、
なかなか水墨画っぽい趣ある風景を見ることができました。
土曜のせいか街全体もまだひっそりと静まり返っていました。

その時詠んだ俳句が冒頭の句です。



なお雨の日の散策は終始歩き回るわけではなく、半分は雨宿りしています。
外で雨宿りしながら思索にふけると、結構インスピレーションが舞い降りてくることがあるんです。

そういう意味で「雨(あま)宿り」は「天(あま)宿り」に通ずるものがあると思っています。
考えがまとまらなかったり、詰まったり、浮かばないと悩んでる方いらっしゃったらおすすめします。
ただし静かな朝でないとなぜか自分はダメなんです。
少し禅に通ずるものがあるのやもしれませんね。



雨宿(あまやど)り
ひとり目を閉じ
雨(あま)を聴く




皆様よい週末をお過ごし下さい。