らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【万葉集2011】4 蓮葉はかくこそあるもの

 
今週自分が一番感じ入った歌は…というか、
面白いと思ったのは正岡子規のエピソードです。

その正岡子規が注目したのが次の和歌です。



蓮葉(はすらば)は
かくこそあるもの
意吉麻呂(おきまろ)が
家なるものは
芋(うも)の葉にあらし


長意吉麻呂(ながのおきまろ)



蓮の葉とは
こんなに立派なものであるのか
そうすると私の家に生えているのは
芋の葉らしいね(笑



最後の(笑は自分の意訳です。
子規は技巧を重視するような和歌教養主義に走るのではなく、
歌はもっと自由におおらかに詠まれるべきとの立場からこの和歌を例に挙げたようです。

その子規が詠んだ和歌



十四日
お昼すぎより
歌をよみに
わたくし内(うち)へ
おいでくだされ



子規が親しい歌人に宛てはがきに書いた歌だそうです。
なんかおおらかでほのぼのとしてて思わずニヤリとしちゃいますね。


それなら自分もと一首ひねりました。



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思うたら
お便りくだされ
お待ちしてます



もぞ



なおこの日の選者の関川夏央氏は作家で最近「子規、最後の八年」という小説を書かれたそうです。
興味ある方は読んでみてください。