「蘭学事始」菊池寛
読んでみると2人の性格や人生観などかなり異なることがわかります。
杉田玄白は社交的でおおらかで根回し上手、
前野良沢は学者肌で妥協を許さない、悪く言えば偏屈な頑固者。
こんな2人が中心になって、
ターヘルアナトミアの翻訳という難事業に挑むというのは大変興味深い。
最近の風潮として価値観の異なる人間とは一緒に仕事できないごとき事がよく言われますが、
様々な価値観を持った人間が力を合わせて初めて難事業を完遂することができる、
解体新書発行はそのひとつであると思います。
玄白だけで良沢がいなければ解体新書はできなかったし、
良沢だけで玄白がいなければやはり解体新書はできなかった。そんな感じを思わせます。
小説は短編で細かい部分については触れられていませんが、
小説は短編で細かい部分については触れられていませんが、
これらの事を踏まえて、種本の杉田玄白著「蘭学事始」を読めば楽しさ倍増な感じで読めそうな気がします。
最後に蛇足ですが、今日の本屋における語学書籍の充実ぶりはすごいものがあります。
これだけ揃って英語ひとつマスターできない現状ではあの世で彼らに合わせる顔がない(笑。
ただターヘルアナトミア翻訳開始したのが、良沢50歳玄白40歳くらいで、
最後に蛇足ですが、今日の本屋における語学書籍の充実ぶりはすごいものがあります。
これだけ揃って英語ひとつマスターできない現状ではあの世で彼らに合わせる顔がない(笑。
ただターヘルアナトミア翻訳開始したのが、良沢50歳玄白40歳くらいで、
おそらく開始時はアルファベットと単語100個くらいしか知らなかったわけですから、
為せば成らないことはないかもしれません。
自戒をこめて。
なお解体新書発行については、
自戒をこめて。
なお解体新書発行については、
例えば解体新書の扉絵や図説を描いた小田野直武をとってもなかなか興味深い話があります。
また【人物列伝】解体新書に関わった人達という形で記事に書けたらと思います。