2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧
中学生の時隣の席に座っていた女の子がおしゃべりしているのをなんとはなしにぼんやり聞いていた。「私今ね、梶井基次郎の「檸檬」ていうの読んでるんだけど結構好きなの。」中学生の頃なんて女の子同士の話に割っていけるほどの度胸もない。その話はそのま…
今このように読書に関するブログなどやっておりますが、自分を最初に読書にいざなってくれたのは母です。幼稚園の頃からいろいろな絵本を読んでもらいました。なんとなく記憶に残っているのが「バーバパパ」シリーズ、「グリとグラ」「大きなかぶ」とか。あ…
後編です。地理に詳しい方はおわかりでしょうが、愛知県にある三河湾というのは、 知多半島と渥美半島の両腕にかかえられて守られている感じのポジションで、 いつもは波穏やかで静かな内海です。その静かな海が伊勢湾台風時沿岸の町に襲いかかったとは本当…
週末旅館でくつろいでいて家族で出た話題は、やはり東日本大震災のことでした。自分が「ウチはこういう大災害で被災した人はいないけど…」と言うと、間髪入れず母が「あんた何言っとるの。私伊勢湾台風の被災者ど真ん中だがね。」と名古屋弁でツッコミ入れら…
種田山頭火の句に「朝湯こんこんあふるる真ん中のわたくし」というのがありますが、これを下呂温泉で詠めば「朝湯とろとろあふるる真ん中のわたくし」というところでしょうか。下呂温泉は湯がとろとろしたアルカリ泉でして、皮膚の弱い人でも安心して入れる…
まだまだ地震の余波も収まらぬうちにやや気がひけるのですが、今週末2年ぶりに名古屋に帰省して家族で岐阜県の温泉に1泊する予定になっています。東京名古屋間などのぞみで2時間弱の距離にあり帰ろうと思えば余裕のはずなのですが、実際なかなかそうはい…
斎藤茂吉といえば自分が思い浮かぶ歌はのど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて足乳根の母は死にたまふなり みちのくの母のいのちを一目見ん一目みんとぞただにいそげると郷里山形の母に対する想いを詠んだ短歌です。しかし斎藤茂吉が精神科医だとご存知でしたか?この…