らんどくなんでもかんでもR

はじめまして。文学や美術、音楽、そして猫のブログをしています。 よかったら、のぞいてみてくださいね。 Nice to meet you. I write about literature, art, music, and cats.

【閑話休題】冬はつとめて

冬はつとめて
雪の降りたるは言ふべきにもあらず
枕草子 第一段」


昨日夜から自分の住んでいる地域でも雪がしたたか降りました。
朝早く出かける用事があり5時すぎに起きたのですが窓の外は一面水墨画の世界。
こういう場合は一面の銀世界というべきなのでしょうが、曇って薄暗かったので水墨画の方が合ってるかなと思いまして。

千年前清少納言さんが、冬の一番の見どころは早朝で雪が降っていれば文句ないわね。と言ったまさにそれを見たのですが、やはり雪の降った朝というのは独特の静けさがあって美しいですね。


このようなものに限らず枕草子は現代の女性に深く共鳴するトピックスなどもたくさん書いています。


にくきもの
いそぐことあるをりに長言するまらうど
「第二十八段」

嫌なもの
忙しい時に来て無駄な長話する人


こんな話今のOLのブログ辺りに書かれていても全く違和感ないじゃないですか笑


それにしても千年前の人と現代人の感性が共鳴しあうというのは不思議な感じがします。

清少納言と現代人が日本人としてルーツがつながっているから共鳴するのか、それとも人間共通の感性を巧みに表しているから共鳴するのかどちらなんでしょうね。


外国人に「春は~、夏は~、秋は~、冬は~」「にくきもの~」「うつくしきもの~」という感じで答えてもらうというのはなかなか面白い試みかもしれません。

そして枕草子を読んでもらってどう思うかというようなことを聞いてみるのも一興かもしれません。

おそらく「にくきもの」のように人間に関するものは共通のような気がします。
自然に関するものについては結構意見別れるかもしれませんね。

言い出しっぺとして自分も知り合いの外国人に折りあらば聞いてみて報告したいと思います。
いろいろな国の人に聞いてみると思わぬ違いなど見つかって面白いかもしれませんね。


さて昼になりてぬるくゆるびもていけば足元の雪びちゃびちゃになりわろし。という感じですが、
日陰や明日の朝など凍っている危険もありますから、
皆様努めて内股で歩幅を狭くしてくれぐれも滑らないよう気をつけてください。